恐い。
私は本書の主題の中心世代、現役高校生であるが、率直にいってそう感じてしまった。
このような安直かつ精神的な表現で形容するのがこの世代の特徴であると指摘されているが、あえてそう書きたい。
この本の中では、日々、私の周りで繰り広げられている交友関係がそのまま言語化されている。
「優しい関係」というのは本当に言い得て妙だ。
私たちはよくコミュニケーションの希薄な世代としてメディアで俎上に載せられるが、決してコミュニケーションがお互いに取れていないわけではないのだ。
実際はお互いに気を配りすぎてコミュニケーションに疲れている。
自分もそんな関係に疲れ、しかし抜け出せず自暴自棄になった時期があった。
年配の方には理解してもらえない部分もあるだろうが、現役世代として本書の中身については保証する。
今の若者の現状が恐いほどそのまま書かれているのだ。
また、高校生をはじめとする同世代にこそ読んでほしい。なんらの解決策にならなくとも、自らのとりまく状況を言語化し、はっきり認識できるというのは大きな財産だと思う。
ただ、既に指摘されているとおり、客観的なデータが少ないのが少し残念である。