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人生は、自分でどうしようもできない方向へ流れて行くこともある。何がどう転ぶのかわからないもの・・・・。彼らは、決して歴史の表舞台に華々しく出るような人ではなく、地味な人間であるが、そこには人知れずドラマがあるのだ。最近は、環境のせいか、サクセスストーリーよりも、このような負の面を描く物語を好んで読むようになったと気付く。自分が乗っているときには、サクセスストーリーも良いけれど、そればっかりではない。
表題の「又蔵の火」は、歴史上の実話がもとになっているそうだ。
地味で、輝かしい「勝ち組」の人ではないが、彼が命を燃やす仇討ち、それを淡々と描いている。その死闘の描写は、読んでて息苦しくなるようなほど。人の評判だけでは、人間白黒はつかないもの、屈折する心にもどこか切ないわけがある。
その他の話も、全話が渡世人の物語で、闇・負というイメージが強い。
けど、その中で心にそっと触れられるような人情物語で、みんな最後は死に至るが、その描写が何とも切ない・・・・。
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