江戸幕府の参勤交代の本です.
制度, 起きたトラブル (これが興味深い), などがまとめられています.
個人的に面白かった点.
・当時の武士が面子をとても重んじたこと.
(参勤交代の行列を横切った3才児を "無礼" ということで処刑してしまったり,
参勤交代の装備, 槍の本数を他の藩と競ったり)
・面子を重んじるあまり, 財政的においつめられた
(加賀藩は移動費用で1億円かかったそうな)
でも, 他の藩との見栄の張り合いのような点もあって, 強制されたというよりは, 意固地になったような.
・参勤交代によって, 一種の貴族社会のようなものができたこと
(藩主が江戸の生活のほうがメインになって, そこでの立場を上げることに腐心したり)
それによって, 知らず知らずのうちに藩の弱体化, 相対的に幕府の権力を強化したこと.
これって, 今の社会でも繰り返しているような.
お上を嫌いながらも, 贔屓してもらいたがったり,
学歴や経歴を競って知らず知らず弱体化していたり,
"みんながしているから" といって背伸びしたり.
案外, 日本人の中身は江戸時代から変っていないのかも.