海外の国際協力の現場で参加型開発やPRA(参加型村落調査法)が注目されて久しい。その是非や賛否をめぐる議論は続いているが、日本でもその第一人者とも言われるR・チェンバースの訳書や参加型開発に関する専門書が市販されるようになっている。そうした中で、参加型開発やPRAの概念を整理し、方法論を体系的に紹介している本書は、日本語では他に類書がなく、参加型開発やPRAの全体像を知る上で参考になる。空間・時間・関係性をキーワードに整理された28種類の手法は、国際協力の現場だけでなく、まちづくりや地域づくりをはじめ、「総合的な学習の時間」や「持続可能な開発のための教育(ESD)」など、学校教育や市民学習の現場でも応用や展開が可能であろう。