面白かったです。読み始めて5時間ノンストップでラストまで読みました。SFファンに限らず、面白そうだなと思った人には購入をオススメできます。
◆良い点
・読みやすい
アニメファンでもSFファンでもなく、科学用語に弱い自分でもイメージしやすい設定が多く、スンナリ読めた。逆に言うと真新しい要素は少ないのだと思います。
・話がわかりやすく面白い
読者を置いていかないようにしつつも、世界観、登場人物の性格、主人公の考えなどがダイレクトに伝わってくる。ハリウッド映画的な要素だけではなくて、活字を読むエンターテインメントとして成立している。
◆悪い点
・内輪ネタが多い
ここが一番残念。著者本人もこの小説を「私小説」と言っているのだが、これまでの筆者のことを知らない読者から見たら邪魔。自「グループSNE」「と学会」といった単語を知らない人から見たら、かなり興冷めで冗長。話の本筋と関係のないリアル登場人物は、SF作家仲間と安田均氏ぐらいで十分だったように思う。
・(内容とは関係ないけど)カバーが硬派すぎる
2000年代の日本が舞台とはいえ、カバーのセンスがなさすぎる
私は小・中学生時代に「サーラの冒険」を読み、高校時代に「トンデモ本の世界」を読みました。著者の作品のレベルが高いことは知っておりましたが、どうしてもライトノベル作家、「と学会」会長のイメージが強かったので、今回は良い意味で裏切られました。悪い点もずけずけ書いてしまいましたが、近年稀に見る面白い小説だと思いましたので星5つ。