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突然、失踪した父親。残された家族4人。
14歳の次男、17歳の長女、27歳の長男、42歳の妻、73歳の祖父、それぞれが語るという構成。だんだん家族の歴史が明らかになる――。
重くなりそうなテーマだけど「フレーバー」というタイトルから、うかがえるようにとってもポップ。明るい。「蛇にピアス」ばりの現代口語文体なんだけど、中身が違う。「厭世(えんせい)」というタイトルどおりに、古さが漂う。「家族とは?」という古典的なテーマを扱っている。
毎日生きてると、あっそうだったのかって思うことあるじゃないですか。他の家族から見たらガキでしかない14歳。生意気盛りの17歳。年相応に悩みは、悟りはある訳で。その悟りがとーっても素晴らしい。面白い。途中、何度も笑い声をあげてしまった。電車の中で読まなくってよかった。
年齢が近い27歳の長男の語りで親近感が湧き、酒びたりの42歳の母親あたりで加速。最後、家族の中でボケた爺という扱いでしかなかった73歳が語る過去。ええー!!みたいな展開。ポロリ。
作者の伝えたいこと、テーマがしっかりあって、現代的でありながらも、実はとっても古風な小説。個人としては孤独。一歩近づくと親密。家族という集合体の中では、その一歩の差がベルリンの壁なわけで。
うーん。すごい!!
さてと、もう一回読んでみよ。
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