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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
厭な気分になりたい人に――。,
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レビュー対象商品: 厭な小説 (単行本)
「厭(いや)な小説」。厭(いや)な気分を味あわせてくれるエンタテインメント(?)。まず、装丁(そうてい)が厭です。 古本屋でたまーに見掛ける古書を再現したかのような装丁。 日にやけ、雨に曝(さら)され、油が染(し)みつき、折り目が罅(ひび)割れた状態。 ところどころ紙が破れ、鞄(かばん)に入れて持ち歩いたかのごとく、端端(はしばし)が摺(す)り切れています。消えてしまった題名を、古本屋自らが書き直して店頭に並べたかのような表紙。 巻頭、巻中、巻末に蚊の死骸(しがい)が挟まれ、奥付に検印が貼られ、あまつさえ百字書評付き (いまどき!) ページ数は見開き奥 (ノド近く)に印刷されて見にくいし、紙質悪いし、黴(か)びてるし、シミが凄いし。 といっても、以上は全部印刷したものなんですが。 凄ーく無駄なこだわり。 このネタの塊のような凝った装丁のおかげで、思わず手に取ってしまいます。 各編ごとに主人公は変わりますが、厭な事が横溢 (おういつ)する日常は変わりません。あまりにも出てくるイヤな事が多すぎて笑っちゃう部分もあるかもしれません。 ですが、日常でこれに近い状況にある人は、場合によっては落ち込むかもしれない。 その状況から逃げられない、という話ですから。 各話の最後に、主人公が現状打破を試みてくれるだけいいかもですが。 私的には「厭な子供」が一番面白いです。小ネタが利いてると思った。 最後の篇「厭な小説」に出てくる「猿屋」の小説家はひょっとして…! ああ、しかし。厭だ嫌だイヤダ。
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
そこまで言うほどの嫌悪感は感じず。怪奇心理小説としてお薦め。,
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レビュー対象商品: 厭な小説 (単行本)
ズルい。そのタイトル名、著者自身による帯の一言、そして、いきなり書き出しから「厭だ」(笑)。ここまで確信的にやられてしまうと、反って読んでみたろか、と思ってしまう。厭な本と言うが、これは主人公たちが体感、遭遇する厭な思い、生理的衝動、心理、感情、狂気、恐怖、あるいは、妄想と偏執が、全編ひたひたと横溢するような印象の本。確かに、グロくてエグい箇所も多々あるが、それほど不愉快な思いに陥る事はない。少なくとも、自分は面白く読んだ。 短編集な為、個々のパートが嫌悪に感じる以前に次のエピソードに転じられるし、著者お馴染みの独自のセンテンスの取り方で、厭な描写をもリズミカルに読み込んでいけるので、不思議と不快感を感じない。著者のファンはもちろん、筒井康隆や本谷有希子らの読者であればかなり楽しめるし、後味の悪さから言えば、それこそ今年の本屋大賞受賞作の方が、その称号には相応しい。 500ページ弱、かなりのヴォリューム感だが、行間は広いし、紙質の関係で、本自体、見た目よりかなり軽量なので、持ち運びする分にはラク。そして、今まで読んだどの京極本より読み易い。 奇妙な味わいの怪奇心理小説のアンソロジーとしてお薦め。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
世の中きれい事ばかりで出来上がってるんじゃない,
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レビュー対象商品: 厭な小説 (単行本)
本当に厭なストーリー7編の短編集。梅雨時に相応しい?気の滅入る様な話が続きます。各編様式を整え読むに従い反復感を感じさせる、そして各話のリレーションが見えてくる手法は巷説シリーズでおなじみの手法。不快な話をすいすいと読み進めさせられます(泣)。 '70年代ぐらいの筒井康隆の短編を京極風に再現したのかな?という雰囲気。TV/映画『Rookies』の露出に辟易してしまうセンスの持ち主の方には是非(笑)。世の中きれい事ばかりで出来上がってるんじゃない。 あと、装丁も立派ではないですが、凝っています。意外と小技も効いてたり(^_^)。
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