ブッダの教えから50項目が、「一日一話」という形でスマナサーラさんの説法を添えてまとめられている。「すべての争いはプライドがあるから起きる」、「自我は苦しみを生む大元」、「執着が強いと重たい荷車になる」など、平易な言葉で語られているが内容は深い。
原典は、「ブッダの言葉に最も近い経典」と言われる法句経(ダンマパダ=真理の言葉)のパーリ語の原文を日本語に直訳したものである。1項目が数ページにまとまっており、どこからでも読める。新書サイズで約200ページ、軽いのでカバンに入れて持ち歩いても負担にならず、2〜3分のちょっとした待ち時間などに開いて読むにも好適だ。
ブッダのことばを扱った本としては、中村元さんの「ブッダのことば―スッタニパータ」(岩波文庫)、「ブッダの真理のことば・感興のことば」(同)などもあり、こちらも大変ためになるが、ページ数が訳注も含め約400〜450ページあり、文字も小さいので苦労した。この本は比較的文字が大きく、その点でも読みやすい。千円強でこの内容に触れられるのはありがたい。いつも手元に置いて読み返したい本である。