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原発訴訟 (岩波新書)
 
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原発訴訟 (岩波新書) [新書]

海渡 雄一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

原発の建設・運転を止めるため、国や電力会社を相手に闘ってきた原発訴訟。原告勝利のもんじゅ控訴審や、係争中の浜岡原発訴訟など、30年間にわたり訴訟を手がけている弁護士が、その全体像について解説。原発労災の実態や、福島原発事故後のADR(裁判外紛争解決手続き)についても説明する。

内容(「BOOK」データベースより)

原発の建設・運転を止めるため、国や電力会社を相手に闘ってきた原発訴訟。原告勝利のもんじゅ訴訟控訴審や、係争中の浜岡原発訴訟など、三〇年間にわたり訴訟を手がけてきた弁護士が、その全体像について解説する。原発労災の実態や、福島原発事故後のADR(裁判外紛争解決手続)などについても説明する。

登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/11/19)
  • ISBN-10: 4004313376
  • ISBN-13: 978-4004313373
  • 発売日: 2011/11/19
  • 商品の寸法: 17.7 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Duncan
これまでの原発訴訟の経過、各判決の問題点、今後の原発訴訟を勝訴するための展望を示す。今後、各地で提訴される原発訴訟は、本書に学び、指導されるであろう。著者の蓄積の深さ、広い視野、私心の無さに感銘を受けた。わが国の弁護士という職業集団が伝統的に育んできたもっとも良質な弁護士像を著者にみることができる。現在の法曹養成制度は、はたして著者のような弁護士を輩出できるだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 本書を読むと、司法はこれまでの幾多の原発訴訟で少
数の例外を除き、行政の主張をただ追認してきただけだ
ったことがよく分かります。ただし、その主張をした肝心
要めのその原子力安全委員会の委員長が、今回の福島
第一原発(以下「福島原発」)の事故直後に菅首相に「原
子炉は構造上爆発しない」と助言しているというのですか
ら、もう何をか言わんやです。
 それ以前にわたしが愕然としたのは、原発がこれまで
経常的に従事労働者(それも下請け)に被曝者を発生さ
せてきていることです。東海村JCO臨界事故では、周
辺住民にまで健康被害者(住民被害者のPTSDを、宮
地尚子『環状島=トラウマの地政学』を参照しながら説
き明かしているのは勉強になりました。)を出しました。
しかし、残念ながら裁判所は、ここでも国策を優先して
被害者の叫びを抹殺しています。
 著者は、自身が弁護人を務めた浜岡原発訴訟一審で
敗訴したために福島原発の悲劇を防げなかったと悔み、
この種の訴訟の改革を提案しています。また、福島原発
事故による多数の住民、労働者の被曝(この間福島原
発から大気中に放出された放射性物質は、セシウム137
に限っても広島原爆の168倍と試算されている。*)を
長期間モニタリングし、健康被害を軽減化するための法
的整備も訴えています。
 ライフワークとして長年原発訴訟に取り組み、その危
険性を提起してきた著者、そして津波の恐ろしさを啓発
し続けてきた『津波災害』(2010)の著者・河田惠昭さん
おふたりの予見力と誠実な姿勢に、只々恐れ入るばか
りです。
* 児玉龍彦『内部被爆の真実』幻冬舎2011では、漏
 出した放射性物質は広島原発の20個以上とされて
 います。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By be3osaka トップ500レビュアー VINE™ メンバー
「原発訴訟」というタイトルを今の時点で見ると事故により被った被害の賠償に関する訴訟と勘違いする人も出てきそうです。この本は著者が関わった差止めを求める裁判事例とその解説から何が学べるかを説明しています。それは司法が科学に基づかず政治に負けた判断をしてきたのかをいろんな事例を通じて明確に示すことになります。

ただし、裁判所が住民の言い分を認めた判決が書かれた事例のこともでて来ます。住民と弁護士の主張が通ることはきわめて珍しいのでその部分の記述が光っているように見えました。

原発事故による被害に関する損害賠償では東電の資産をできるだけ使い、それでも足りない分は国が責任を負うべきだとしています。
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