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原発事故 残留汚染の危険性
 
 

原発事故 残留汚染の危険性 [単行本]

武田 邦彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

福島原子力発電所で大変な事故が起きた。そもそもなぜ起きたのか、安全ではなかったのか。右往左往しているように見える現場では何が起きているのか。本当に大丈夫なのか。これからどう対処していけばいいのか。ブログにアクセス集中の専門家・武田邦彦氏が、緊急出版する原発事故の本当の問題点。「こんな非常事態だからこそ、原発問題に関する今までのタブーを表にすべきときです」と綴った衝撃の一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ国は本当のことを公表しないのか。事故が起きた理由、何が問題なのか、放射線の影響は大丈夫なのか。「原発は地震で壊れるように設計されている」と著者は3年前にすでに今回の問題点を指摘していた。原子力の専門家が緊急出版する衝撃の書。今、子どもの未来のために知っておきたい真実。

登録情報

  • 単行本: 160ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/4/20)
  • ISBN-10: 4022508736
  • ISBN-13: 978-4022508737
  • 発売日: 2011/4/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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80 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ladymarmalade トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
福島第一原発の事故以来、ブログにアクセスが集中している環境学者の武田邦彦氏の事故後から書き下ろしたのが本書である。超スピードで書かれたと思われ、編集に時間をかけずに急いで出版されたと思われる。頁数も少なく、字数も少ない。しかし、それでも、この超スピードで本書が出たことは非常に意味があったと思われる。なぜなら、今、我々が必要としている情報が、編集に時間をかけてないとはいえ、週刊誌や著者のブログに比べれば、それでも体系的に論じられているからである。

本書は3部から構成されている。第一部は、福島第一原発の事故はなぜ起きたのか。技術的な問題ではなく、人間による問題である、という分析が述べられている。第二部は、その人間による問題であるというのであれば、この事故の背景にはどういう問題が横たわっていたのかが分析されている。それは、日本社会が包含する本質的な問題、そしてその問題を克服できない未成熟な日本は原発を持つ資格がないことが理解できる。この第二部は、若干、怪しい論旨が展開されていたりするが、まあ、それら重箱の隅をつつくことは、全体の価値に比べれば些細なことである。特にこの第二部で最も傾聴すべき点として、東京電力が真の犯人ではなく、経産省こそが問題であると指摘しているとこが挙げられる。幾つか引用をさせてもらう。
「つまり官僚の縄張りの犠牲になり、原子力というものがどのくらい大きな技術であるかということが蔑ろにされるようになったのです」
「著者はテレビで保安院の会見を見て、一度も謝らないのにビックリしています。原子力の安全確保を図る組織として許認可権や審査権を持ち、普段から安全の指導をしているわけですから、その許認可や審査、安全指導が間違っていたということが大きな事故で証明されたわけです」
「国は悪いことをしない、したがって国の人はどんな間違いをしても処罰されることはないという建前を貫いていれば、原発のような大きな技術を日本で続けることはできないと思います」 
 まさに経産省は保安院を止めますか、それとも原発止めますか、という選択肢を考えるべきであろう。著者は「保安院を解体し責任者を処罰する」べきであると主張するが、ここらへんの指摘は福島元県知事の佐藤栄佐久氏とも通じており、原発問題の真犯人であるのが経産省であることが、改めて本書からも確認できる。
 そして第三部は原発の事故、特に残留放射線からいかに身を守るのか、ということが書かれている。ここは、まさに著者のブログにアクセスが集中している理由、すなわち自分達がどの程度、危機的状況にあるのかを知りたいというニーズに応える内容になっており、大変参考になる。私もいろいろとにわか勉強をしていたが、この本を読んで、放射能の怖さを過小評価していたことを知り、愕然とする。この残留放射線は相当危険であり、これからこんなものに30年間もつきあわなくていけないのか、という事実に呆然とさせられるが、著者はさすが科学者であり、元旭化成ウラン濃縮研究所長を務めていただけあり、そこらへんは客観的な分析、推測が為されている。こういうことを書くのは気が引けるが、福島市は少なくとも子ども、若者が向こう30年間は住めるような状況でないことが確かであることが本書から理解できた。大変な事態である。ただし、それだからこそ福島市民の人にとって本書は必読本であると思われるのである。危機を煽っているのではない。危機は今そこにあるのである。そして、そのような危険を敢えて伝えない政府、マスコミこそが大きな裏切りをしていると思われる。とりあえず、その意見を否定するにしても、手にとって自らが判断することが必要であろう。今、まさに東日本に住む人が必読の本であろう。
このレビューは参考になりましたか?
134 人中、107人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
武田氏のブログも拝見しているが、原子力の専門家として、
マスコミで報道されている切り口とは、かなり異なる内容も多々含まれているが、
では、武田氏の主張が正しくないという意見もあまり聞かない。
マスコミで武田氏の主張が取り上げられることは、決して多くないが、、
裏を返せば核心を突いた意見であるかもしれない。
真偽のほどは、読者一人一人が自分の頭で考えることではあるが、
まずは一読することをおすすめする。

今回の原発事故は、実は結果的には仕組まれていたのではないか、
という武田氏の主張には、私もひょっとしたらその通りではないかと
感じるところがある。
このレビューは参考になりましたか?
114 人中、91人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴルゴ十三 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー VINE™ メンバー
原発事故が起きてから、FaceBook(識者)や頼りになるブログの情報をフォローしています。そんな中でも武田先生のブログを毎日フォローしています。武田先生のブログでの原発事故・被曝許容量に関する発言は筋が通っていて至極真っ当と判断しています。

そんな武田先生が原発事故から一ヶ月もかけずに脱稿した本です。ブログの内容と重複するところもありますが、もう少し大枠で問題の構造を捉えているところが興味深いです(「日本が弱い原発を作った九つの原因」→ この話を水平展開すると "大企業病"を抱える組織に当てはまりそうです)。逆に細かい話(e.g. 3号炉のMOX燃料)は触れていないので、そこに不満を覚える読者はいるかもしれません。(→ ブログに言及あり、こちらをフォローしましょう)

読者に地頭力(フェルミ推定力)さえがあれば、今回の原発の被曝許容量に関する議論もフォローできます。武田先生の言うところの「精神力」を鍛えるための一歩です。

なお「図解雑学 原子力」など電子書籍化された原子力関連の資料もネットで公開されてきていますので、入手して理論武装しましょう。「大本営発表」を聞いているだけでは判断を誤りますよ。
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