ブックレビュー社
まだ記憶に新しい東海村の臨界事故を振り返り,原発・核事故から我々が身を守る術を提示する JCO東海事業所で起こった臨界事故では,3人が被爆し,そのうち2人が亡くなった。広範囲の放射能汚染が予想されるとして,一般市民も避難を余儀無くされた。この事故は一体なんだったのか,国や自治体の対応に問題はなかったのか――。事細かに時間経過をたどって事故の実態を検証していく。さらに救急隊員の被爆など,事故にともなう被害の全貌を解き明かす。では,事故から身を守るにはどうすればよいのか。本書ではヨウ素剤の効果などを示しており,何を食べたらよいのか,どんな姿で逃げればよいのか,家をどんな状態にしておけばよいのかなど,すぐできる現実的な内容が満載だ。具体的で示唆に富む指摘は,緊急時の自分の判断力がすべてを決めてしまうことを如実に物語っており,緊迫感を感じる。さらに,私たちの身の回りに放射能はこれだけあると記し,事故はまた起きるかもしれないと結んでいる。不測の事態にどう対応するか,生き残るための方法を伝授してくれる現代版サバイバル読本。 (ブックレビュー社)
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内容(「BOOK」データベースより)
ついに原子力施設の深刻な事故が発生した。1999年9月30日のJCO(ジェー・シー・オー)東海事業所での臨界事故は、原子力施設初の死者を生み、多数の作業員の被曝に加えて、一般人の被曝、広範囲の放射能汚染、周辺住民の避難、交通のストップ、31万人の屋内退避など、最悪のシナリオを現実のものにした。この緊急事態に、東海村、茨城県、科学技術庁、首相官邸が、いったいどう機能したのか、どこがどうして機能しなかったのか、そして、市民が自らの手が自らを守るにはどうすればいいのかを本書で検証する。さらに、放射能、放射線とはなにか、どういうものとわれわれは共存しているのかも明らかにし、核・原子力事故から、家族を守るために、また、みずからサバイバルするために、どんな事態にどう対処すれば生き残れるのかを追求した。