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原発・放射能 子どもが危ない (文春新書)
 
 

原発・放射能 子どもが危ない (文春新書) [新書]

小出 裕章・黒部 信一
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

放射能から子どもを守るために今、絶対に知っておくべきこと──
四十年間原発に反対し続けてきた反骨の学者とチェルノブイリを支援するベテラン小児科医による決定版

放射能に最も弱いのは、細胞分裂の活発な子どもたちです。
低線量の放射能は「ただちに」健康に害は与えません。しかし、数年後、十年後に何が起きるのか?「癌や白血病、奇形が多発する」という人もいれば、「害はない」「むしろ体に良い」という人さえいます。特に子どもを持つ、あるいはこれから子どもを持とうとしている人は、いったい何を、誰を信じたらよいのか、と思っているのではないでしょうか。
この本では、『原発のウソ』『原発はいらない』などのベストセラーで知られる、今最もその言動が注目を集める原子物理学者の小出裕章さんと、長年チェルノブイリの子どもたちを支援してきたベテラン小児科医の黒部信一さんという最強のタッグが実現しました。

低線量の放射能による癌も、一般の癌と何も区別はつきません。いわば「放射能の完全犯罪」です。十年後、数十年後に後悔しないために、今、絶対に知っておくべきこととは?
一般に信じられている放射能についての誤解を解きながら、データや図表を駆使して、原子物理学者と小児科医の立場から「子どもと放射能」についての正しい知識を伝えます。
「私は、未来の子どもたちから、つまりこれから被曝をしながら生きていかなければならない子どもたちから『お前はどうやって生きてきたのか』と問われるでしょう」(小出裕章)
 この本には、学者としての、医師としての良心と魂の叫びが詰まっています。「子どもと放射能についてのQ&A」付き。

【目次】
第一章 何があっても子どもたちを守らなくてはいけない──小出裕章
          低線量被曝の危険性を認めない政府や原発推進派
          ただちに影響は出なくてもいずれ影響が出る
第二章 子どもと放射能の基礎知識──黒部信一
          放射能の影響を受けやすい子どもたち
          低線量被曝でもさまざまな健康被害が急増
          DNAの二本鎖切断
第三章 子どもたちが置かれた被曝状況──小出裕章
          福島市の子どもたちの尿からセシウム検出
          「福島産」を避けても内部被曝は避けられない
第四章 子どもたちの健康被害──黒部信一
          チェルノブイリで何が起きたか
          甲状腺癌の見つけ方
第五章 子どもと放射能のQ&A
          被曝を少しでも少なくするために気をつけることは?
          野菜は洗えば安心? 
第六章 弱い人たちを犠牲にする原発というシステム──小出裕章
          劣化ウラン弾で子どもたちに癌や白血病が多発
          強者が弱者を踏みにじる構造
終章  原子力を終わらせるということ──小出裕章
          未

内容(「BOOK」データベースより)

放射能にもっとも弱いのは、細胞分裂が活発な子どもたちだ。低線量被曝は「ただちに」健康に影響は与えない。しかし…。十年後、二十年後に後悔しないために、今、知っておくべきこと。反骨の原子物理学者とベテラン小児科医による決定版。

登録情報

  • 新書: 192ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/9/16)
  • ISBN-10: 416660824X
  • ISBN-13: 978-4166608249
  • 発売日: 2011/9/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
46 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By クレオ・シュライベン トップ1000レビュアー
 ずばりお勧めします。

わたしは小出先生の政治的立場(本書の後半部分にはっきり打ち出してある)には反対です。しかしこの本は、そのような政治的立場を超えて読むべきだと思います。

 放射線医学の専門家と自称している福島県立医科大の副学長さんは、低レベル放射能では大人にも子供にも影響ないと述べており、県内を講演をして回っています。手厳しい住民の質問にも知らんふり。福島県知事指し回しの運転手つき公用車です。世間にまだこういう醜悪な動きがあるのをみると、やはり、われわれ医師は、平凡ではあっても、より真剣に被ばくの影響を考えなければならないし、その危険性を患者さんに教える義務があるとおもう。患者に知識を与える診療はしてはいけないという臨床医もけっこういるのも事実ですが、最も安全な措置へ向かって前進する義務は、世間にもあるし、医師にも当然強くある。だから、被ばくの影響については、患者さんとともに謙虚に学ぶという立場を取るべき。そのための絶好の、考える素材です。
 
 医学部の専門課程でも放射線医学というのはどちらかというと広島長崎の特殊問題みたいな雰囲気がこれまであって、学生にはチョオ不人気講義でした。いまでも必修になっているところは国立医ではないのではないでしょうか?

 書かれていることは、あちこちの文献をかき回せば出てくるものが多く、チェルノブイリ関係のデータもドイツのサイトに詳しいものがあります。だから、全部が新味のあるデータとはいえないです。
 しかし、まとめ方がわかりやすくしかも章建てからひらがな重視。
 第三章(子どもたちが置かれた被曝状況)は、セシウム汚染と内部被ばくについて書かれています。福島では3月15日ごろから子供に鼻血がたくさん出ており、影響が心配されますが、これは管政権の犯罪ともいえるデータ隠ぺいが原因。3月13日にプルトニウムやストロンチウムが出たことがわかった時点で、はっきりとした対策(全員避難)をとっていれば、絶対に甲状腺がんの確率を減少できたはず。 第四章(子どもたちの健康被害)では、甲状腺がんと被ばくについて書かれています。おそらくほぼ間違いなく福島の子供は甲状腺がンが増えるでしょう。対策が急務。医師の側の努力がかなり必要。第五章は日常の生活のしかたで、被曝を少しでも少なくするために毎日気をつけるべきことなど。
 そのほかの章は、小出先生の、ある意味での社会的政治的見解ですが、やはり原発という大きな利権で甘い汁を吸ってきた勢力は糾弾されるべきであり、即刻退陣すべきでしょう。

 ◆ 科学というのは、データの正しい解釈なのだということを知らしめる好著。

 ◆ データを正しく解釈するには、その分野の科学知識が十分でなければならない。福島原発事故のときTVに出演していたのはそのような十分の知識を持った人々だったのだろうか? いまも安全だと言い続ける専門家らは、はたして自らが原発野近くで暮らしてそこの水を飲むことができるのだろうか?
 小出先生と黒部先生の議論は説得力あります。
 
 一読されることをお勧めします。
 そして、朝日新聞や毎日新聞の、管政権野田政権の見解である、「被ばく線量安全だ」記事をみるといいです。データを隠し続けた民主党政権内部の枝野や細野がまだ大臣やっていて、謝罪しますといいつつも、論点はずしをしながら、安全だ安全だと言い張ってるんですよ。東電だけの責任じゃない。
 政治システムが、いかにでたらめかがわかるはず。
 
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
 原発事故による放射線被曝は拡散し続けている。取り分け子どもへの
影響は深刻なものだ。本書で黒部が指摘するように、DNA二重螺旋遺伝子
の被曝による損傷が、子どもの場合、大きく影響する。それは、成長期
の遺伝子が脆いこと、細胞分裂が早いことなどから、異常になった細胞
が三乗の広がりで増殖することが、言わばガン細胞を止めどなく増やし
てしまうことになるからである。

 小出は、本書に、自らの子どものことを述べている。太郎・次郎・三
四郎兄弟の内、次郎が障がいをもって生まれたことをカミングアウトす
ることで我々読者に今の福島事故の出来事を深く考えさせる。
 多くの原発事故にかかわる書籍に埋もれそうであるが、本書は、子ども
を中心にした放射線被曝の怖さを警鐘している。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By けいちゃん☆ VINE™ メンバー
 「何があっても子どもたちを守らなくてはいけない」。

 細胞分裂が活発な子どもは、大人に比べて4〜5倍も放射能の影響を受けやすい。
 さらに、放射能には「しきい値(これ以下なら安全という数値)」がない。
 チェルノブイリの事故後にも、低線量被曝による健康被害と見られるものが多くあったという。
 放射能には決して「安全」ということがないのである。

 また、科学的な人体への影響と言う面以外にも、社会的な「責任」という面からも、子どもたちを守らなくてはならない。
 原発による「安くて」「安全な」電気を享受していたのは、今の大人たちであり、受益者がリスクを負担するのは当然のことである。
 だが、今の子どもたちは十分な利益を受けることがなく、また利益を享受するかどうかという選択肢さえもないままに被害だけを受けてしまった。
 こんな理不尽なことがあってよい訳がない。
 原発が弱者の犠牲の上に成り立っていることは今や多くの人が指摘するところだが、その際たるものが子どもたちである。
 大人たちには、原発に直接関係ない人であっても、この社会の一成員としての責任が多少なりともあるが、子どもたちに責任は全くない。
 子どもたちを守ることこそが、大人の責任なのである。

 この本からは、小出氏の「何があっても子どもたちを守らなくてはいけない」という本当に強い意思がひしひしと伝わってくる。
 チェルノブイリの子どもたちを支援してきた小児科医である黒部氏による放射能の基礎知識や、子供達の健康被害への影響も分かりやすく、本当に子どもを守るために欠かせない情報が詰まった一冊になっている。

 個人的に衝撃だったのは、低線量被曝による健康被害の影響である。
 被曝=癌になるというイメージが私の中では先行していた。
 だが、実際には癌ほどひどくなくあまり注目されない、頭痛、めまい、疲れやすい、骨がきしむなど様々な症状がチェルノブイリ事故後の低線量地域で統計的に有意な結果として表れていたという。
 チェルノブイリ原発近くのベラルーシでは、以前はトップクラスだった学校の成績が、事故後急に落ちて今では平均以下になってしまったということがあったという。
 これは被曝の直接の影響かは分からないが、放射線の高い地域ではストレスが溜りやすくなることが目に見えている。直接的な健康被害はもちろんのこと、精神衛生上も放射能による影響は無視できないものになるだろう。

 低線量被曝が考えられうる3万7千ベクレル以上の土壌汚染された地域は、福島県の大部分から栃木県と茨城県の北部にまで広がっている。
 私が今住む北茨城市でも、場所によって1万Bq〜10万Bqを観測している。

 判断するのは、大人である私たちである。
 考えた上で、今居る土地から避難しようとも、その土地に残ったとしても、その判断は非難されるものではない。
 だが、何も知らなかったでは済まされない。自分の頭で考えないこと、自分で判断しないことは、非難されるべきものである。
 私たちは覚悟を決め、責任を引き受けることで、子どもたちを守らなければならないのである。
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