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原発と権力: 戦後から辿る支配者の系譜 (ちくま新書)
 
 
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原発と権力: 戦後から辿る支配者の系譜 (ちくま新書) [新書]

山岡 淳一郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

戦後日本の権力者を語る際、欠かすことができない原子力。なぜ、彼らはそれに夢を託し、推進していったのか。忘れ去られていた歴史の暗部を解き明かす一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

原子力発電、それは戦後日本にとって最高の電力システムだった。再軍備ともつながるその魅力に多くの政治家は飛びついた。いち早く原子力予算を成立させ、日本を原発大国にした中曽根康弘。CIAと結びつき、総理の座を狙うために原子力を利用した正力松太郎。ウランを外交戦略の要に据え、東奔西走した田中角栄。権力者は原子の力を我がものにし、こんにちの日本を形作った。戦後から連綿と続く忘れさられた歴史をいま解き明かす。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/9/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480066284
  • ISBN-13: 978-4480066282
  • 発売日: 2011/9/5
  • 商品パッケージの寸法: 17.4 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
形式:新書
「原発推進政策」を軸にすると、「敗戦国日本」の戦後政治経済史が手に取るように見えてくる、そんな感想をもつ中身の濃い、読み応えのある一冊である。

すでに多くのノンフィクション作家が原発推進をめぐるこの戦後政治経済史について書いているが、本書のいたる所でその分析力の鋭さと洞察力の深さに、なんどもうならされる思いをするのは、著者がすでに『田中角栄−封じられた資源戦略石油、ウラン、そしてアメリカとの闘い−』(草思社、2009)において、エネルギー問題を軸にすえた戦後史への鋭い斬り込みを示していることにもある。

広義の安全保障には、軍事力だけでなく、国民生活の根本にかかわるエネルギー問題と食糧問題が大きな意味をもつ。

「石油の一滴は血の一滴」という名台詞を吐いたのは第一次大戦当時のフランス首相クレマンソーだが、日本が第二次大戦で敗れ去ったのもまた、エネルギー源である石油が絶対的に不足していたからだ。「敗戦国日本」が「唯一の被爆国」でありながら、政治家たちが原子力に着目したのはエネルギー問題の観点だけでなく、真の国家独立を獲得するために核武装へのつよい憧れが原発推進の「隠れた動機」であったことも、本書ではつぶさに検証される。

権力ときわめて相性のいいのが原子力だ。こと原子力をめぐっては党派を超えて戦時中の大政翼賛会的体質が見え隠れするのはそのためなのだ。政治家、官僚、電力会社という鉄のトライアングルをめぐる関係も、じつは一筋縄ではいかない複雑さがあることを感じ取り、日本が高度経済成長とひきかえに、いかに国土だけでなく人心をも荒廃させてきたかを知るためにも、ぜひ読んでおきたい本である。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Cineman トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書|Amazon.co.jpで購入済み
原子力利用は軍事から出発しました。我々の現代社会を支えている技術(通信技術、GPS、レーザー技術等)の大半は軍事目的で開発され、それが民間利用されています。冷戦下で核開発が過熱しましたが、過当競争を抑制するために発電システムに取り入れられ、平和利用という美名の元、開発が進められてきました。

現在、軍事面では核は確実に世界中に拡散している(パキスタンや北朝鮮等)と捉えてよろしいかと思います。有害物質としての核(放射性物質)も度重なる核実験や、スリーマイル・チェルノブイリ・福島の事故により大量に拡散しています。皮肉ではありますが、エゴから生じる安全や利便性を追求してきた結果がこの現実です。

山岡は「はじめに」で、「福島原発事故の歴史的現実から目をそむけず、未来を透視するには、最初に扉を開いた者をしっかりと記録しておかなければならないだろう。」(P14)と記しています。本書は原発開発に政治がどのように関わり、誰が動いたのか克明に記録しています。権力者にとって、原子力開発が国の安全保障とエネルギーの双方の課題を解決する突破口に映ってしまう構図を見事に描き出しています。

第四章 権力の憧憬 魔の轍「核燃料サイクル」では「トイレの無いマンション」の汚物を青森県六ケ所村に建設することになった経緯が記されています。青森県を原子力のメッカにした元勲は何の責任も感じないのでしょうか。終章では原発翼賛体制が現在も機能していることを記しています。彼らは福島原発事故収束、原発再稼働、海外への売り込み等、様々な声を全方位から上げることでしょう。いや既に上げているのかも知れません。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tot2008
形式:新書
単純に脱原発とか、推進とか、限られたマスコミ情報だけで口にすることは、まさに無知のリスクだと感じさせてくれる1冊です。いつもの山岡氏の著作に共通する読み応えは、単に戦後の原子力政策について書かれているのではなく、「日本の原発問題は何処からきて、何処に向かうのか?」という著者の強いメッセージに基づいていることから感じるのだと強く感じます。
以前の著作である田中角栄 封じられた資源戦略を読んで、単純には説明できない日本のエネルギー戦略や戦後の日米や諸外国との関係を知って驚いたことを今回は原発について再認識すると共に、今回の震災と原発事故で日本が気づいてしまった大きな課題を長い時間軸と高い目線から認識するのに十分過ぎる1冊です。
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投稿日: 19か月前 投稿者: y.yama
5つ星のうち 5.0 本著が多くの人に読まれるよう願っています
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投稿日: 19か月前 投稿者: 戸越銀座の人事課長
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