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原理主義から世界の動きが見える (PHP新書)
 
 

原理主義から世界の動きが見える (PHP新書) [新書]

小原 克博 , 中田 考 , 手島 勲矢
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

9・11から丸五年。「原理主義」は独善的・排他的・好戦的なテロ
集団との負のイメージで語られる。しかし、原理主義はほんとうに悪の根源なの
か?
ますます激化する宗教間紛争や宗教内対立。欧米とイスラーム、あるいはイスラ
エルの間には、乗り越えがたい「原理」の壁がある。宗教に疎い日本人には、多
神教の寛容さを礼讃し、一神教の冷酷さを批判する風潮があるが、それほど安直
な図式ではもはや世界の動きは読み解けない。
国際情勢を左右する三つの一神教を比較分析、時代を見る目を養う原理主義理
解の決定版。
[内容](1)なぜいま「原理主義」を問うのか?--原理主義と一神教によって
開かれる問題の地平(小原克博) (2)[座談会]日本人にとっての原理主義
 (3)キリスト教と原理主義--変遷する原理の過去と未来(小原克博) (4)
イスラームと原理主義--歪められた実像(中田 考) (5)ユダヤ教と原理
主義--シオニズムの源流を求めて(手島勲矢)

内容(「BOOK」データベースより)

9・11から丸五年。「原理主義」は独善的・排他的・好戦的なテロ集団との負のイメージで語られる。しかし、原理主義はほんとうに悪の根源なのか?ますます激化する宗教間紛争や宗教内対立。欧米とイスラーム、あるいはイスラエルの間には、乗り越えがたい「原理」の壁がある。宗教に疎い日本人には、多神教の寛容さを礼讃し、一神教の冷酷さを批判する風潮があるが、それほど安直な図式ではもはや世界の動きは読み解けない。国際情勢を左右する三つの一神教と比較分析、時代を見る目を養う原理主義理解の決定版。

登録情報

  • 新書: 293ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2006/9/16)
  • ISBN-10: 4569655777
  • ISBN-13: 978-4569655772
  • 発売日: 2006/9/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 394,542位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
 ユダヤ教、キリスト教、イスラームという三大一神教の一線の研究家が各パートを受け持って、各々の立場から原理主義を解読してくれるお徳用な新書である。これ一冊読めば、原理主義の何たるかが分かった気になれる。執筆者3名にアメリカ宗教史の森孝一氏を加えた座談会で、原理主義の問題点を洗い出してから各論に移るという構成も門外漢には有り難い。分厚さもそうだけど、新書を超えた容量が詰まっている。

 “腑に落ちやすい「答え」を提供するために、イスラーム原理主義という言葉はじつに都合がよいのだ”という嘆きがあるけど、研究者からしたら「何でも原理主義かよ?」って事なんだろうね、反省反省。大多数の日本人は「宗教」分かってないもんね。3つの一神教のうち最も多いキリスト教徒でさえ1%未満って日本じゃ確かに“一神教のリアリティは日常生活のなかでは、きわめて希薄である”。日本は“「多神教=善」という図式が、何の分析もされずに成り立ってしまっている”って指摘があるんだけど、実はそこまでも至ってなくて、多くの日本人は「多神教」って自覚すら無いんじゃないかな。まさに「無神教」。だからって一神教っていう「もう一つの世界」に思いを巡らせる想像力は、待ったなしで必要だとは思う。だって、キリスト教徒21億人、ムスリム13億人、ユダヤ教徒1400万人、ってんだもんなぁ。そりゃ他人事じゃいられない。しかし、キリスト教一つ取ったって、アメリカじゃ進化論、中絶反対の福音派ってのが全人口の40%も居て、さらに福音派の中のブッシュの支持基盤、キリスト教原理主義者(宗教右派)ってのが全人口の15〜18%もいるってんだからさ。アメリカの内実もキリスト教の影響力も、日本人ってまったく理解できてない訳で。

 日本の天皇制も平和主義も一種の原理主義ではないか、って考察にはガツンとやられるし、原理主義が急に身近に感じられるようになるよね。
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9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 おそるおそる読み始めてみましたが、新書としては、かなり内容の濃いものでした。軽く読み流したい人にはおすすめできないかもしれませんが、内容的には専門書に匹敵するものを含んでいるので、この価格でこの内容はお得感があります。「原理主義」という言葉に抱いていたこれまでのイメージを、かなり打ち砕かれました。

 イスラームの部分はアラビア語のカタカナ表記がバンバン出てくるので、気が遠くなる人もいるかもしれません。しかし、わかりにくい点を多少スキップしても、結論は納得できるものだと思います。

 一読しただけでは未消化な部分もあるので、再度読み直して、原理主義が今後どのような方向に向かうのか、あらためて考えてみたいと思わせる一書でした。中東での紛争などに関心のある方には、ぜひお薦めしたいと思います。問題の根っこの部分がわかると思います。
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 自ら信じるものから(論理的に)引き出して疑いが生まれる。まず信じるありきで、信じるものがあってこそ疑いがある。だから自ら信じるもの自体を疑わなければならない。それが原理主義を防ぐ道だと小原さんの言葉から思いました。
 自ら信じるものに受け入れられないものに変わることが革命であり、政治でも宗教でも演劇でも役者の演技でも相手が自ら受け入れられないものに変える人間が革命家である。原理主義も保守に見えるが、相対的に相手から見れば革命であり、保守と革新は相対的である。ソヴィエト連邦末期に共産主義者が保守派と言われたのはそのためである。
 革命とは自ら疑うことからしか生まれないのである。
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