良く知られた原爆ドームと被爆前の産業奨励館の模型の作り方を詳細に示している。平和のために何かをしようと思っている人、「ヒロシマ」について深く知ろうと思っている人にとって最適の書である。
ペーパークラフトによる模型作りが紹介されているので簡単に取り組める。しかも、精度の高い模型図面集が示されているので、忠実に再現できる。短時間では完成しないが、時間をかけたその過程が平和の感性を育むであろう。
二つ並べて展示すれば、原爆の怖さをアピールできるであろう。また、後半の第2部では広島・長崎の被爆の実相や原爆ドームの歴史について学べる。理論から実践ではなく、実践を通して理論が学べる理想の形がここにはある。身体を使った実践で、共感し、想像し、表現し、頭で考える理論へと向う。平和への、そしてヒロシマへのアプローチとして優れた本である。