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原爆から水爆へ〈下〉―東西冷戦の知られざる内幕
 
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原爆から水爆へ〈下〉―東西冷戦の知られざる内幕 [単行本]

リチャード ローズ , Richard Rhodes , 小沢 千重子 , 神沼 二真
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ベルリン封鎖、朝鮮戦争、エスカレートする原水爆実験、キューバ・ミサイル危機…核戦争に発展しかねない危機的状況のなかで、権力者たち、科学者たち、そしてスパイたちはいったい何を考え、いかなる行動をとったのか?前作『原子爆弾の誕生』でピュリッツァー賞を受賞した著者が、当事者の証言や記録文書、さらにはソ連崩壊後初めて公開された衝撃的な新資料を再構成しながら、想像を絶する米ソ軍拡競争の内幕を活写する。ソ連初の原爆実験の真相から、水爆開発競争の舞台裏、「オッペンハイマー裁判」、そして世界中を恐怖に陥れたキューバ危機までを描く下巻。

内容(「MARC」データベースより)

スターリン、トルーマン、チャーチル、アイゼンハワー、ケネディ、フルシチョフ、オッペンハイマー…。あの時、世界は破滅する寸前だった。核兵器競争の背後にあった、壮絶な人間ドラマに迫る。

登録情報

  • 単行本: 999ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (2001/06)
  • ISBN-10: 4314008903
  • ISBN-13: 978-4314008907
  • 発売日: 2001/06
  • 商品の寸法: 20.8 x 15.8 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
下巻では、ソ聯の原爆第1号(通称「ジョー1号」)実験、カーチス・ルメイ主導による米国戦略空軍の拡充、米国当局による対ソ協力者(上巻参照)の逮捕、そして米国が核戦略での優位を維持しようと邁進した水素爆弾(通称「スーパー」)開発のさまが描かれている。結局、ソ聯も水素爆弾開発に成功、それも米国よりも「効率的な」サイズでの開発に成功する皮肉な結果となった。米国の「スーパー」はあまりに強力で開発当初は弾頭も大きく、使い勝手が無いものだった(ただ、相手国に対する強力な牽制力誇示にはなった)。

米ソ両陣営の対立の流れ(ベルリン封鎖、朝鮮戦争、キューバ危機)の中で、米ソ両国の最高執政責任者の誰もが核兵器の実践投入を容認しなかったのだが、その一方で、本書では、米国軍内においてはカーチス・ルメイという、相手国に「サンデー・パンチ(先制大打撃、の意)」を食らわせるべく核兵器を実戦部隊に配備し有事に備えようとする、熱心な実務家が存在していたことが紹介されている。

私はかねてから米ソ冷戦体制が長続きした理由を知りたいと思っていたのだが、米国側でもカーチス・ルメイのごとく「最小限の犠牲による自国防衛のためにはサンデー・パンチを」と考える、ある意味でナーバスな人物が戦略空軍の拡充に努めていたと知ると、冷戦が40年近く長続きしたことも納得がいった。要は、米国も、ソ聯も国を挙げて冷戦の継続に取り組んでいたのであった。

後半では、米国での「オッピー」ことロバート・オッペンハイマー追及聴聞会への経緯が記されている。ひとりの科学者の一発言一挙動に国家を左右しかねない注目が集まってしまったことへの「危機感」「ゆれ戻し」が、裁判のような聴聞会が開かれる原因となったのではないか、と私には思われた。
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