宿敵ホルストとの戦いのとき。チャレンジャーが帰ってきた。本書はシリーズ3作目であるが、今までものと比べて、社会情勢、フラーの両親との関係、イルザとの関係、また、フラーの欠点と長所、成長が良く描かれているのでボリュームもアップしている。潜水艦戦が減ってしまっていないか心配の向きはご心配なく。潜入工作が減った分、ホルストとフラーの知力を尽くした潜水艦戦が何度も何度も繰り返される。潜水艦戦が簡単にけりがつかなくなる傾向にあるが、本書ではまだかまだかとフラーとホルストの知恵比べが実施される。本シリーズはやはり潜水艦ものとしては秀逸である。今後はどう展開していくのであろうか。更に続く本シリーズのすばやく定期的な発刊を心から望んでいる。本書では多用される戦術核に関して何回も疑念が呈されている気がする。単純に楽しいだけでなく、核に対する警告もかねているのだろうか。うがちすぎかもしれないが。