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原子炉の蟹 (講談社文庫)
 
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原子炉の蟹 (講談社文庫) [文庫]

長井 彬
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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第27回(1981年) 江戸川乱歩賞受賞

登録情報

  • 文庫: 375ページ
  • 出版社: 講談社 (1984/08)
  • ISBN-10: 4061833103
  • ISBN-13: 978-4061833104
  • 発売日: 1984/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 407,488位 (本のベストセラーを見る)
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贅沢な作品 2006/1/21
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:文庫
中央新聞の編集委員である曾我の元へ奇妙な一報が入る。原発の下請け会社の社長・高瀬が10日前から行方不明。やっと、捜索願いが出たと思ったらすぐに取り下げ。違和感を持った曾我は、自ら社長が出張していると言う函館へ行くが、相変わらず社長の行方は知れず。やがて、船からの投身自殺をした、として処理される。しかし、その高瀬が労働者を送っていたという原発では、原子炉に死体があった、という噂が流れ…。

第27回江戸川乱歩賞受賞作。

何と言うか…本格ミステリ、社会派ミステリ、双方の要素を上手く組み合わせた贅沢な作品、というのが素直な感想だ。

作品の中心的な謎である密室、さらに、それぞれの被害者が手に握っていたという「サルカニ合戦」の手紙と、見立て殺人。これらは完全に本格ミステリのそれだ。が、この作品の場合、それにさらに社会派ミステリとしての色彩が強く現れる。原発で働く労働者たちの様子、それを管理する会社の杜撰な人員募集体制…など、本格ミステリの要素が無くても通用しそうなもの。2000年に東海村で起きた臨海事故で、マニュアル無視、裏マニュアルなんて言うのが話題になったわけだが、それよりも20年近く前に出たこの作品で、その存在が描かれているのだから見事だ。トリックそのものは簡単なものではあるが、減点材料とは思わなかった。

一応、気になったところを挙げると、数名の視点で物語が進むため、特に序盤、そのコロコロと視点が変わる辺りでちょっと戸惑った部分。あとは、警察がちょっと無能過ぎるかな? という辺りかな…。それでも、全体的な完成度は高い作品だと思う。
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形式:文庫
週間文春1981ベスト10 総合1位

房総電業 高瀬社長に端を発し、九十九里浜原発内で密室殺人事件がおこる。
中央新聞の曾我と、同千葉支局に原田は、千葉日々 京林からの情報をもとに調査を開始する。 ・・・

作者が新聞社を定年退社後にものした江戸川乱歩賞受賞作。原発の内外の実情が記者ならではの視点で、詳細に描かれており、社会派推理小説との評価があるようだ。

が、原子力発電所という機密性の高い舞台設定で、密室状態つくりあげるために、このテーマを選択したように思える。ここで発生する連続殺人も「サルカニ合戦」の見立てがあって、社会派という範疇にだけ留まってはいない印象を受けた。一見無理がありそうな展開も、それほど違和感なく、ラストまで読みすすめることができた。

ただ、犯人候補となる(はず?)の序盤の登場人物が、何事もなく消えてしまうのは、ちと不満。応募作がゆえの枚数が制約となっているのかなぁ。
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By yass
形式:文庫
今の福島原発事故が恐ろしく感じられる。
発電所の日常が描かれる。
本当ならば本当に恐ろしいことなのだ。
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