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原子力神話からの解放―日本を滅ぼす九つの呪縛 (カッパ・ブックス)
 
 

原子力神話からの解放―日本を滅ぼす九つの呪縛 (カッパ・ブックス) [新書]

高木 仁三郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容説明

原発巨大事故は、起こるべくして起こった!原子力が安全でクリーンでエコというのは、作られた神話に過ぎない。原子炉の老朽化、放射性廃棄物など、原発が孕む構造的問題を論じて脱原発を希求した警世の書 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

一九九九年九月三〇日に起こった東海村のJCOウラン加工工場における臨界事故は、原子力産業や政府のみならず、すべての日本人に、根底から、今までの原子力問題に対する態度の甘さを痛感させるものでした。原子力利用にバラ色の期待をして五十年もの間、夢を見続けてきた私たちは、今こそ目を覚ます必要があります。臨界事故でピカッと光ったあの光は、そのようなメッセージだったのではないでしょうか。

登録情報

  • 新書: 281ページ
  • 出版社: 光文社 (2000/08)
  • ISBN-10: 4334006876
  • ISBN-13: 978-4334006877
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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97 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スワン トップ500レビュアー
形式:文庫
先にレビューを公開された「ttt」さんが《10年前にかかれた本ですが、残念ながら今でも殆どそのまま通用します》と指摘されているように、2000年に出版された本でありながら、福島原発事故を経たいま再刊されても内容はまったく古びていない。

掲げられたデータ等について、十年後のいま、編集部が一部を差し替えたり、補注を加えたりする配慮がなされているが、著者の指摘に寸分の狂いもないのは、<原子力>を見る目が根幹を突いているからだろう。

また、本書は「原子力は安全」「原子力は安い電力を供給する」「原子力はクリーンなエネルギー」「核燃料はリサイクルできる」……といった9つの<神話>を突き崩していくかたちで叙述が進められるので、一種、アリバイ崩しの推理小説のように読むこともできる。

周知のように、高木氏は反原発運動を推進してきた科学者であるが、この本を読むと、なぜ原子力発電に反対してきたのか――その論理が手に取るようにわかって、たいへん勉強になった。
いくつか、重要な指摘を摘記してみる。

・核以外のエネルギーはすべて、原子ないし分子の結びつきの変化によって起こるが、原子力発電だけは、原子を分裂させてエネルギーを引き出す(極論すれば、自然界にないエネルギー)。その意味で、これまでの技術とは決定的に異なる。

・核分裂によって生じた膨大なエネルギーを、直接、電力に変える方法がない! それゆえ、原発では水を温め、蒸気に変え、それでタービンを回して発電する。ところが、そうして得られる電力は当初のエネルギーの3分の1。残りは温排水として環境中に捨てられる。

・原発はいったん動かしたら同じ出力で運転せざるをえないから、ピーク時以外は電力が余りつづける(高木氏は指摘していないが、電力各社がPRに熱心だった「オール電化」はこれと無関係ではあるまい)。

・原子力発電で生まれるプルトニウムは濃度が低いため、そこから核兵器はつくれないといわれてきたが、アメリカは原子炉級プルトニウムを使って核実験をおこない、それに成功している。<原発>から<原爆>をつくれる、というのだ。

・原発の寿命は30年前後。2011年のいまの時点で、30年以上運転をつづけている原子炉は20基。今後は続々と増えてくる。廃炉にしたあとは10年間くらい冷却して、それから解体にかかるが、これに要する時間も約10年。したがって、廃炉にしてから、仮にそこに原発を建てるとしても、廃炉から25〜30年後。当然、新たな原発用地がなければ、日本の原発は年々減っていく。

・使用済み核燃料の処分に関しては、地下深く埋めるという案があるが、地下水を汚染するおそれがあるので<地層処分>を進めている国はない。したがって、固化して厳重に管理・保管するしかない。《気持ちの悪いやり方ですが、現状ではこのやり方しかないでしょう》というのが著者のトメの言葉だ。

原発に対していかなる立場をとるにせよ、今後のエネルギー問題を考えていくうえで必読文献のひとつだと感じた。
このレビューは参考になりましたか?
79 人中、77人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ttttt
形式:文庫
「原子力は無限のエネルギー」「原子力の平和利用」、「原子力は安い電力を提供する」、「原子力は地域振興に寄与する」、「核燃料はリサイクルできる」など、我々が植え付けられてきたイメージを一つ一つ取り除きながら、今後の原子力について展望する。というのが本書の内容です。平易で読み易く、余計な煽りも無い、著者の誠実さが感じられる文章です。

これらの情報はネットでも、断片的には得る事が出来ると思います。
ですが、本書は原発が日本に浸透して来た背景や歴史にもしっかり触れているので、より総合的な理解をしたい方に是非お勧めです。改めて本は情報量が多いと痛感いたしました。

10年前にかかれた本ですが、残念ながら今でも殆どそのまま通用します。むしろ、説得力が増したぐらいです。
このレビューは参考になりましたか?
63 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tack 殿堂入りレビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
日本の原子力黎明期に関わり、後年は反原子力を力説した故・高木仁三郎氏による「なぜ原発はダメなのか」を平易に解説した一冊です。
本書が書かれたのが2000年7月、そして10月には氏は癌で亡くなります。
何となく怖い、ではなく、データで見た原発神話のウソがこれだけあるという事実は、ぜひ多くの人が知るべきだと思いました。

昨今の管理ミスやデータねつ造のニュースとあわせて考えると、便利な消費社会の行く末に待ち受けているしっぺ返しの大きさが本当に恐ろしくなります。

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わかりやすい原発問題点指摘
小出助教の「原発のウソ」で目が覚めた口ですが、この高木氏の著書をその前に読んでいなかった自分を責めます。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: t-virus
本当にホントに名著
これは必読。内容については、皆が書いているので、今さら原発問題について、私が付け足すことはない。ただ、私はエンジニアなのだが、その立場でいうと、「日本の技術力は... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: YOK
自分の無関心、無教養を恥じるばかりである
原子力神話からの開放 高木仁三郎 講談社 2011年5月(2000年同名 光文社)... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: dream4ever
原子力についてきちんと理解できる本
一般人が分かるように書かれた原子力についての解説書。専門家である高木仁三郎氏が丁寧に教えてくれます。
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投稿日: 9か月前 投稿者: ゴンちゃん
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投稿日: 9か月前 投稿者: papa217005
パンドラの箱に残ったもの
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投稿日: 10か月前 投稿者: La dolce Vita
このように素晴らしい市民科学者が日本にいたのだ!
本書に出合うまでは、高木仁三郎という原子力研究の最先端におられた方が、プルトニウムの危険性について、専門家の立場から警告を発し続けていたことを全く知らなかった。一... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: トラ吉
最も平易に書かれた原発本の一つ
日本政府が進める原発が持つ9つの神話に対して、一つ一つデータによって、
そのまやかしを解き明かしています。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: avalon
これほどタイムリーな全国民必読の啓蒙書があったであろうか。
by old skier... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: old skier
フクシマを予言
高木仁三郎さんの「原子力神話からの解放」を一気に読んだ。1999年9月30日の東海村JCOの臨界事故を受けて、2000年に書かれた本。高木さんはこの本で9つの神話... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 種蒔きist
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