「スッタニパータ」から読み始めて、中村元先生の一連の岩波文庫のブッダ関連の本は読みましたが、内容の理解ということに関してはなかなか難しくて、本書を手に取りました。
本書の内容は「スッタニパータ」「ダンマパダ」等多くの仏典の中からそれぞれ重要な箇所の詳しい説明という体裁を取っています。
当時の社会状況からこれらの教えの成り立ちが、わかりやすく平易な文章で説明されています。
ブッダ最後の旅である「大パリ・ニッパーナ経」の説明では十数ページの短い文章でブッダが自らの人生の終わりを知り、たいへんな思いをしながら故郷に戻ろうとし、そしてその旅の途中で亡くなるまでを描いているのですが、心が温かく満たされるような素晴らしい文章が続きます。
本書を何度か読み返して、それからまた「スッタニパータ」から一連の本を読んでみようと思っています。
それらの仏典の更なる理解が期待できるように思います。
本書によって、実在した歴史的な人物としてのブッダにほんの少しだけ近づけたような気がします。
仏教初心者の僕にとっては宝物のような本です。