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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
食がつなぐ夫婦の心,
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レビュー対象商品: 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫) (文庫)
実は私、時代モノは本当に苦手なんです。時代背景に不勉強なため、うまく感情移入できなかったり 知らない言葉が多いというのがその理由ですが、 この本は不思議とサクサク読めました。 主人公ののぶの「気のあわない夫と離婚したい」という悩みは 現代に生きる私達にも十分に理解のできるものだし、 食べ物が人の心をつなぐという考え方は今も昔も変わりません。 おひでさんはのぶに言います。 「正太郎さんと一緒に美味しいものを食べる機会を多く持ちなさい。 そうすればきっと輿入れした頃のようにお慕いできるようになりますよ」と。 本当にその通りだと思います。 どんなに美味しい物も一人で食べても味気ないだけ。 大勢で楽しく食べればどんなものでも美味しい。 誰と、どんな風に食べるかってすごく意味のあることなんです。 食べるって実はすごーく生々しい欲望の行為。 その時間を共有するって、 まるで心も魂もからめ合うような究極の触れ合いじゃないでしょうか。 各章にそれぞれ一つずつ、キーになる食べ物が出てくるんだけど そのチョイスの仕方もうまい。 食と心の触れ合いの融合性、見事なものです! できればこの家族のこれからも見てみたい。 食べることのパワーはすごいもんで、 食べれば食べるほど2人は何でも言い合える本当の夫婦になっていく。 のぶの気持ちは本当に食によって変化させられるのですが、 最後に読者にはひとつだけ、どうしても心残りが残るんです。 いるべき人がいない・・・だからこのままで終わってほしくない。 椙田家に本当の意味での「家族団らん」が見たい。 この家族の幸せを祈っています。 これをきっかけに宇江佐さんの時代ものの本をもっと読んでみたいです。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
電車の中で鼻がツウンとしてしまいました。,
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レビュー対象商品: 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫) (文庫)
評判がよく、タイトルも食いしん坊には気になったので読んでみました。登場人物がそれぞれとても魅力的です。またこの物語で描かれている、人との関わりあいは温かく、江戸時代の人々の懐の深さのようなものを感じます。毎日の社会の中で、人間関係に悩んだり疲れたなあと感じている人には、特におすすめかも。 もちろん各章のキーアイテムとなる料理もおいしそうですし、登場人物たちの行く末が気になり最後まではらはらさせられ、作者の力量を感じさせます。これを読んで作者の他のシリーズも読みたくなりました。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
美味しいものを食べて幸せに,
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レビュー対象商品: 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫) (文庫)
一目ぼれした人と結婚することができれば幸せです。だけど、暮らしていくうちに、歯車がズレていくように、自分の中の想いもズレてしまったら、 それはとても辛いことです。 時は、江戸時代。 主人公は、北末奉行所の同心・正一郎と妻・のぶのお話。 一目ぼれした相手と祝言をあげることができたのは良いけれど、なんとその相手は好きな人から 手痛くフラれてグレていた人でした・・・・・。 ちなみに、 「正一郎さんって、情けない人。イヤね〜」 って一言で切り捨ててしまうには、ちょっと可哀相なフラレ方をしています。 だからと言って、自分を慕うのぶに対して冷たい仕打ちをして良いことには、なりません。 だからこそ、相手に受け入れてもらえず長年耐えたのぶは、ついに我慢できなくなり、家を出て しまいます。 なかなか、行動派ですごいです。その行動力に思わず拍手してしまいました。 自分の心がズタズタに傷ついていくのに、その現状で我慢してはいけません。 少し離れてみると、いろいろなことが判るし、見えなかったことも見えてきます。そして、それを 知った上で、決めることができれば一番。 さて、そんなのぶが、どうなるか? のんきで、料理が大好きなお舅さんと、美味しいものや珍しいもののエピソードを絡めながら、 ・秘伝 黄身返し卵 ・美艶 淡雪豆腐 ・酔余 水雑炊 ・涼味 心太 ・安堵 卵のふわふわ ・珍味 ちょろぎ と、6つの物語で、お話は進んでいきます。 その中で、のぶは、いろいろなこと知り、気が付いて、心が揺れます。もちろん、相手の正一郎 さんの心にも変化があります。 そして、そんなふたりに、思いもよらない事態が発生し、一気に状況が変わることにより、物語は、 おさまるべきところに、ちゃーんとおさまります。 そんな物語の中で、一番心に残ったことばは、表題の「卵のふわふわ」で、おひでさんが、 「正一郎さんとおいしい物を召し上がる機会をたくさんお持ちなさい。そうすればきっと 輿入れしたときのように正一郎さんをお慕いできるようになりますよ」 と、のぶに言ったことばです。 そうです。 いつだって、美味しいものは大好きな人と一緒に食べるの一番。 そして、そんな時間をたくさん持つことができれば、絶対に幸せになれます。
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