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危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション
 
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危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション [単行本]

吉川 良三 (著), 畑村 洋太郎 (著)
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商品の説明

内容紹介

サムスンから見えてきた日本企業の真の問題
10年間で世界最大手の総合電気企業に躍り出た韓国サムスン電子。その躍進を中核で支えた元役員と失敗学の権威が、日本の製造業にいま欠けているものを指摘する

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

畑村 洋太郎
1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て工学院大学グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科特別専任教授。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学。ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰

吉川 良三
1940年生まれ。1964年日立製作所に入社後、ソフトウエア開発に従事。CAD/CAMに関する論文を多数発表し、日本能率協会専任講師を務めるなど日本のCAD/CAMの普及に貢献した。1989年に日本鋼管(現JFEホールディングス)エレクトロニクス本部開発部長として次世代CAD/CAMシステムを開発。1994年から韓国三星(サムスン)電子常務としてCAD/CAMを中心とした開発革新業務を推進。帰国後、2004年より東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センターにて日本のものづくりの方向性について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 3.0 躍進の経緯はわかるが・・・, 2009/11/11
レビュー対象商品: 危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション (単行本)
サムスンの90年代後半以降の躍進のポイントがよくわかるという点では、好著。著者の一人、吉川氏の経験を活かした記述によって、躍進の鍵となったポイント、すなわち意識、プロセス、製品の3つのイノベーションがわかりやすく示されている。これらのイノベーションに加え、オーナー企業としての李会長の強力なリーダーシップはによる危機意識の徹底や事業の絞り込みも目をひくものがある。3つのイノベーション以前に、ここまでトップダウンで方針を徹底できる日本企業がどこまであるだろうか。この点だけをとっても、わずか10数年のうちにサムスンが日本企業以上の評価(実態はともかくとして)を得るにいたった理由がわかろうというもの。それぞれのイノベーションについても、デジタル技術を活かしたグローバルなPDM(Product Data Management)とそれにともなうプロセスの整備、こうしたグローバルなPDMと結びついた、市場の求める「質」から逆算した製品づくりの体制の整備など、ポイントがわかりやすく提示されている。これらの多くは、当時の日本企業を反面教師として整備されたもので、サムスンはうまく間隙をついたといえる。

ただし、サムスンの躍進や日本企業の方向性を論じるうえで重要なポイントで、やや物足りない部分や事実誤認と思われる表現が少なからず見受けられる。たとえば、マクロの面ではウォン相場や政府支援の意義。韓国企業の躍進はウォン相場や政府支援(税制上の優遇なども含む)に大きく支えられてきたという見解は、韓国人専門家にも広くみられるものだが、こうした要因についての言及はほとんどない。また、サムスンが新興市場向けの事業展開や製品づくりで躍進したというのは、同社や韓国系リサーチ会社の資料を見るかぎり必ずしも妥当な解釈とはいえない。サムスン躍進の契機となったのは、北米市場でのブランド形成とそれに続くハイエンド戦略(日本のレベルでのハイエンドではなくグローバルなレベルでのだが)とされることが多い。実際、サムスンは新興市場への進出が欧米企業等に比べて遅れていた面があり、新興市場が本格的に立ち上がった2000年代初頭以降、サムスンはとくに収益性の面で苦戦してきたことが各種の資料からは容易に読み取れる。新興市場が軌道に乗った今日でも、サムスンの利益の多くは韓国内やアメリカなどの先進国から得られているという実態は見逃せない事実。これらの点を考えれば、サムスンが新興市場向けの安くていいものづくりで躍進したので、日本企業も見習うべきだという示唆はややミスリーディングだろう。そのほか、当時の日本企業でもトップメーカーでは当たり前のようにやっていたこと(刺身方式など)等が、あたかもサムスンに特殊な成功要因であるかのように記述してあるのもミスリーディング。

デジタル化やグローバル化の進展と新興国企業の躍進のなかで、韓国企業も苦境におかれている。こうした点を無視して読めば、不要なサムスン礼賛になりかねない。本書は韓国企業の躍進の内情を知るうえで参考になる点は少なくないが、注意すべきであろう。
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5つ星のうち 4.0 サムスン躍進を知るための入門書, 2009/12/6
レビュー対象商品: 危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション (単行本)
人材のグローバル化で有名なサムスンの躍進を知るための書である。

日本の後追いから独自の道を模索して、「デジタルものづくり」をベースに発展している様が説明されている。そして、それは日本企業が強みとしているといわれる従来のものづくり技術が通用しなくなっている部分もあるということの裏返しでもある。

まずは素直に韓国企業の秘訣を学ぶための入門書と思われた。
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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「昇るサムスン」を通して「沈む日本企業」の問題を浮き彫りに, 2009/9/27
By フィルさん - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション (単行本)
サムスンの急成長の秘密に迫りながら、
今回の経済危機も含む大きな環境の変化への日本企業の処し方に一石を投じている、
そんな本です。

著者は「失敗学」で有名な畑村洋太郎氏と、
サムスンの役員として戦略を立案・実行してきた吉川良三氏の二人。
とくに吉川氏の経験に基づくサムスンの話が具体的で、読みごたえがありました。
謎に包まれているサムスンのことが、本当によくわかります。

かつては「安かろう悪かろう」という製品しかつくれなかったサムスン。
その三流メーカーを世界的な企業に変えた秘密は、ある時期に行った戦略の大転換に。
本書では「3つのイノベーション」といっていますが、
これは要するに、グローバル化への対応のことのようです。
一方で、グローバル化のための戦略の立案・実行を怠ってきた日本の企業は……。

リーマン・ショック以降、日本企業の業績不振は深刻な問題になっています。
しかし、それは本当に、突然の金融危機と、それによる景気の悪化だけが原因なのか。
企業を取り巻く環境は大きく変わっているのに、
日本の企業は、それをまじめにとらえたり、きちんとした対応をしていません。
つまり、回復の遅れは、従来型から脱しようとしない、
消極的な姿勢にも原因があるのではないか……。

そんなことを問うているように思えました。
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