厳しいレビューもあるみたいですが、住宅を考える際にハード面ばかりに
気をとられてはいけない、という著者の考えは的を射たものだと
思います。
郊外に住んでいる評者の自宅付近は、近年、住宅(戸建て)の建築が
相次ぐところなのですが、家作りって本当に「その夫婦の考え方」が
露骨に投影されるんですよね。なのでメーカーの設計士の言うままに建てて、
新築なのに「間取りが悪いので立て替えたい」というご夫婦、
とにかく内装を豪華にしたものの家事嫌いの奥様とご主人様で
家が荒れ放題のお家、
思春期の子どもの部屋が大きすぎて友だちが入り浸りなお家など。
近所を見渡しても、この著者の主張に当てはまる住宅がいくらでもあるのです。
著者がいうように、すべてのひとが満足できる住宅がないのなら、
家を建てる(大金をつぎ込む)前に、とにかく夫婦でよく話しあいたい
ですね。家は箱ですが、でもその箱によって生活そのものが
規定されるのもまた事実なのですから。