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彼らがマインド・ハッカー=偽りの記憶を植え付ける人として、たくさんの苦しむ人たちから文字通り搾り取ったということを私は知らなかった。
氏の言うとおり、日本に「依存性の高い」人はたくさんいるので、こうした原因を追い求めることは受け入れられてしまいやすいだろう。
矢幡氏の「解決志向セラピー」をとるかどうかはもちろん!人によるのだが、私はその「問題を問題として捉え、(原因を追究するのではなく)あくまでその問題に対する回答を現実的に考えていく」という姿勢に共感する。依存することではなくて、自分自身で望む道を探していくことはやさしいことではないが絶対に必要なことであるし、大なり小なり誰もがしていることである。
この本が多くの人に読まれることを望みます。
本書の前半は「記憶回復療法」に関する騒動の記録で、「蘇った記憶」の客観性が否定されるに至った経緯が詳しく述べられています。同時に、カウンセラーの思い込み(「抑圧された記憶」が諸悪の根源だ!)をクライアントに押し付ける弊害を指摘しています。
後半では、「記憶回復療法」に限らず精神分析の基盤である「結果には必ず主要な原因がある」という考え方(思い込み?)に疑問を提示しています。精神的な問題には実に多種多様な要因があり、幼児期の両親との関係にのみ目を奪われることは、当面の問題から目を逸らす事にしかなっていないのではないか、としています。因みに、著者は精神分析を行う精神科医から短期療法を行うカウンセラーになった方だそうです。
精神分析や交流分析、催眠療法などに興味を持っている私にとっては随分と興味深い本でしたので、レビューを記しました。参考になれば幸いです。
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