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印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)
 
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印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350) [新書]

中野 京子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

時代とともに、絵は変わる。
でも、“人間の心”は変わらない。

19世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大なる人気を誇る「印象派」。“光”を駆使したその斬新な描法によって映し出されたのは、貧富差が広がる近代の「矛盾」という“闇”でもあった。マネ・モネ・ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた“ほんとうのもの”とは――。

■著者の話題作『「怖い絵」で人間を読む』につづく〈ヴィジュアル新書〉第2弾!

内容(「BOOK」データベースより)

十九世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大な人気を誇る「印象派」。“光”を駆使した斬新な描法が映し出したのは、未だ克服せざる「貧富差」による“闇”であった。マネ、モネ、ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた“近代”とは―。

登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: NHK出版 (2011/6/8)
  • ISBN-10: 4140883502
  • ISBN-13: 978-4140883501
  • 発売日: 2011/6/8
  • 商品の寸法: 17 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いつものように「絵の背景」を鋭く分析しながら、語りが続く。この一冊を読めばコンパクトながら、印象派の輪郭がわかる!!本のうしろにある、各作家の紹介と年表も便利。ただ、内容をネタバレ的に詳細に紹介しても何なので、以下、この本を読めば回答がわかる設問を並べておこう・・・。

1)「印象派」の命名のもとになった絵は、誰が描いたどの絵?今はどこにあるか?
2)画家たちが戸外で制作するのを助けた「発明」は何?
3)台頭してきた写真と絵画の関係は?
4)ナポレオン三世のパリへの「置き土産」とは何?
5)印象派絵画になぜエッフェル塔は登場しないのか?
6)娼婦はどの絵に登場する?
7)オペラ座の「役割」は?
8)アメリカの美術館にはなぜ印象派の絵画が多いか?

時代は鹿島茂先生の専門の第二帝制あたりとピッタリと重なっている。「怪帝ナポレオン三世」(講談社学術文庫)を読みかけだけど、あわせて読んでみよう・・♪♪。主要な絵はオルセー美術館にあるので、まとめて見るのも一興ですね・・。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By waico
印象派の画家と絵を知っていても、印象派の時代背景まで知っている日本人は少ないかと思われる。私もそのうちの1人である。

本書は、マネ、モネ、ルノワールといった印象派の絵画解説を絡めながら19世紀中盤のパリの時代背景と風俗が理解できるような構成になっている。

著者の絵画や西洋文化に対する深い造詣と著者独自の主観を織り交ぜた筆力が素晴らしい。革命後、成熟した文化が花開いたパリの表舞台の裏に潜む闇。画家達はそれらをどのように見つめたのか。そんな想像をかき立てられる。
著者が女性だからか、どちらかといえば、女性にスポットを当てた内容にやや偏っている。特に、闇の部分に目を向けると、陰鬱な気分にもなる。しかし、たとえその闇に幻滅したとしても、「にもかかわらず美しい」。これが芸術の芸術たる所以であると締めくくっている。この最後の文章に著者の芸術に対する強い思いが伝わった。

余裕があれば、本書の絵画の解説を読む前に絵を眺めてどんなインスピレーションを受けたのか、予めイメージを膨らませておくと、著者の感性と自分の感性の違いについて楽しめるかも知れない。

読後、本書で紹介されている絵画が多く展示されている国立新美術館(ワシントン・ナショナル・ギャラリー展)に早速足を運んだ。展覧会の目玉の絵であるマネの「鉄道」の解説も本書で取り上げられている。

絵画鑑賞の予備知識が殆どない者にとって、本書を通じて絵を鑑賞する感性は確実に変わるだろう。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
鋭い一太刀 2011/6/28
By sennotaba トップ500レビュアー
「怖い絵」よりは歴史に関する記述が多いかな。
フランス近代史の勉強が手軽にできる。
そしてその歴史のただ中にあった人々は何を感じ・考え・動いたか。
社会の変化とひとの心の関係性を見事にときほぐして見せてくれる。
歴史は事実と年号の羅列だけでなりたっているのでは無く、複数の物語が絡み合って進んで行くドラマであると今更ながら思わせられる。
こんなに分かりやすければ、社会の授業が面白くてしょうがなかったろうな…と「怖い絵」同様思ってしまう。

私は作家ゾラと印象派の画家の関係が劇的に変化する「ドレフュス事件」の項など面白かった。
作家は同時代に生きる人々の在り方を描き出した。
対する画家達は…?
なんて比較も中野京子さんらしくて惹き込まれる。
ゾラは貧しい家庭の出身だったそうだが、上記事件での行動は生まれ育ちに加えて、ひととしての質をも描き出していて興味深い。

そしてなんと言ってもラストページの「芸術の毒と魅力」…
これまで絵の背後に隠れた闇を暴いてきた中野京子さんの思う、絵と現代人の関係。
これこそが印象派か!と膝を打つような感嘆を覚えました。
その光の描写同様、茫洋としてつかみどころのなかった絵たち。
そこに一太刀。
彼女が切り取った断面を見せてくれたような気がします。
うん、やっぱり面白い。
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最近のカスタマーレビュー
新書で1000円+税なのにオールカラーでないのはちょっと残念
印象派の作品とその当時のフランスの社会を解説した本。「名調子」と言ってよいわかりやすい文章が面白い。マネ、モネ、ルノワール、シスレー、スーラ、ロートレック他。続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: FreshAir
絵画に落としこまれた市民生活をひもとくことで近代独特の価値観を浮き上がらせる
 『怖い絵』シリーズで西洋絵画の見方を平易に解説してくれた著者・中野京子が、印象派について昨年(2010年)秋に行なった講演をまとめた一冊です。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: yukkiebeer
読みやすく絵画・歴史についてわかる作品
なにも前提知識を持たずにこの本を読みましたが、印象派作品が歴史的にどのような位置づけであるかを中心に、当時のフランス文化についてもかいま見ることができました。続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: Hazel
印象派の絵も時代の鏡
日本人の多くは印象派の絵の光しか見てこなかったのではないだろうか。時代を超越した絵という感想。しかし、本書は印象派の絵といえども西洋、特にフランス近代の産物であり... 続きを読む
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日本人好みの印象派って?
... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ヒデボン
フランス近代史の素晴らしいガイドブック
「怖い絵」のシリーズから、この著者の本を読んでいるのですが、私自身も「印象派」の絵が好きだということもあって、この本を手にしました。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ringmoo
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