国家の主権をかけて制定するのが憲法であるが、戦後の「日本国憲法」は主権の制限された占領下に定められたものだから「無効」である、というのが著者の基本主張である。そして、それを手続き面や、思想面、これまでの最高裁判例、講和条約などで裏付けていくだけでなく、いまもなお明治憲法が機能しているということを証明している。
厚さ6センチにもおよぶ「国体護持」という著者の著作のダイジェストであると断ってあるが、このダイジェストだけでも読む価値はあった。
難をいえば、旧仮名遣い・旧字体なので、慣れるまでは大変だった。戦後の諸改革に対し物申す立場である以上、やむをえないとはいえ、旧字体のところにはできれば括弧書きで新字体も添えていただきたかった。