ビシー政府、共産党、レジスタンス、植民地政策・・・
ドイツ占領前/後のフランス人達の気分や立位置は、単純に敵/味方、
白黒で割り切れない複雑さがあり、日本人にはなかなかわかりづらい。
本書ではサルトル、ボーヴォワール、サンテグジュペリ、カミュ、メルロポンティ、
ブロック、ベンヤミン、ヴェイユ、バタイユ、ムーランといった著名な思想家、運
動家達の言動・行動をエピソードを積み重ねる形で紹介している。
当初「オーバーロード作戦」に予定されていなかったパリ解放の舞台裏や
解放後の対独協力者の粛清など史実としても特に興味をひかれた。
ただ、声明やエピソードの紹介に終始しているため、著者自身の視点はあまりみえ
てこない。何より人名索引位は欲しい。
各思想家の思想について予備知識のない人には、正直興味は半減するとおもう。
個人的にはベンヤミン、バタイユ、サンテグジュペリのアクションに興味をひかれた。