著者は、日本に心理占星術を紹介した研究者として知られており、現在もマスコミや出版界などで多彩な活動を繰り広げられていらっしゃいます。この本では、著者がなぜ占星術に深入りするようになったのか、というエピソードを絡めながら、占星術の基本的な仕組みや歴史について、分かりやすい説明がなされています。占星術をよく知らない人にも、読み物として楽しむことができるでしょう。また、占星術に携わっている方には、著者の占星術への取り組みに対する姿勢や考え方を知り、自らを振り返る機会を得ることにもなるのではないかと思います。個人的には、占星術が大好きで楽しみながら研究をしているにも拘らず、社会的に認知されないことを職業とすることへの葛藤や、占い自体が持つうさんくささに対しては、一歩引いてしまうことなど、著者の正直で人間的な感想に好感を覚えました。