とにかく支離滅裂な本で、「錯乱狂気の仕事術」とも言われています。
唐沢俊一という反面教師の告白本としても読めます。
唐沢氏の自慢と素直な暴露話が混在しています。
酔っ払いながら書いたとしか思えない内容です。
強引にビジネス書風の構成にしているけど、それが逆に足を引っ張って、支離滅裂さを助長しています。
最初に南方熊楠や黒沢明の記憶力の凄さを賞賛しているのですが、後半では自分の記憶力の悪さを正直に告白し、記憶力はいい加減でいいんだと開き直ります。
自分は博識と見られているけど、実はそんなことはないとクイズ番組出演の経験の失敗談を語ります。
ネットより本の方がいいんだと語りながら、3万冊の蔵書を整理できずに、苦戦していた苦労話を語ります。
そして多くの本を読むより、少ない本を何度も読んだ方がいいと語ります。
ネット情報はジャンル分けができてないから駄目だと言いながら、ネット検索中毒であることを告白します。
そしてアナログで管理しろと言いながら、整理はネットを活用しろと矛盾したことを言います。
アナログとデジタルの間に引き裂かれ、矛盾に苦しむ唐沢氏のありのままが表現されたドキュメンタリーみたいな本です。
これはビジネス本というよりも、唐沢氏の告白本として読むのが正しいでしょう。