清水義範さんといえばパスティーシュ作家なのだが、出はSF作家である。
そのことを忘れることはないのかもしれないが、パスティーシュ小説やインドものや心理小説を読むと、そっちの方に気をとられてしまうことがある。
そっちが得意分野だから仕方がないのだけれど、いやいやこっちだって面白いぞ、忘れちゃいけないぞ、という意気込みに溢れた本なのである。
この清水義範という人は教育大学を卒業して先生の資格だって持っているようなエライ人なのだ。
当然、理系とか文系とかの片方だけに詳しいんですという言い訳の通用しない知識の持ち主に違いない。
でも専門ぶらないので嫌みのない人である。
理系人間ではないけれど好奇心だけはあるぞ、という人なのだ、清水義範という人は。
さて本の紹介をしよう。
短編が8つ。
いかにもSFぽいモノが4つ。文明崩壊の日/グリーンマン/半透明人間/野良愛慕異聞
清水義範さん以外では書けそうにないモノが1つ。袁孫の発明
清水義範さんさんぽいモノが3つ。異形のもの/日本遺跡考古学の世界/見果てぬ夢
これで紹介になるかしら?