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博士の愛した数式
 
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博士の愛した数式 [単行本]

小川 洋子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (585件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,620 通常配送無料 詳細
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単行本 ¥ 1,008  
単行本, 2003/8/28 ¥ 1,620  
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商品の説明

受賞歴

第55回(2003年) 讀賣文学賞小説賞受賞
第1回(2004年) 本屋大賞受賞

商品説明

   1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。

   家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。

   80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない。(中島正敏)


登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/8/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 410401303X
  • ISBN-13: 978-4104013036
  • 発売日: 2003/8/28
  • 商品パッケージの寸法: 19.3 x 13.5 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (585件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 完全数28 2005/3/2
By カスタマー
形式:単行本
君の靴のサイズはいくつかね。17年前起きた交通事故で記憶を80分しか保てない数学者の世話をしに、数学者の義姉に雇われた家政婦がはじめておとづれたときの質問です。博士は靴のサイズ24がいかに美しい数であるか語りだします。野球好きの家政婦の息子と老数学者が出会ったとき、老数学者の時間は再び動き出します。ただし、思わぬ方向に。その約数をすべて足すとその数になる完全数28。それが物語でどんな意味を持つかは、読んでのお楽しみです(宿題です)
不勉強にも著者を知らず初めて読んだときはノンフィクションかと思いました。あるいはわたしにも神経を病む家族がいるので、ノンフィクションであってほしいと思ってしまったのかもしれません。奇跡のような救いはなく、目に見える世界の重みに耐え切れなくなるようなとき、目に見えない世界に息づく真実の重さを、痛々しくも、美しく、儚い気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
このレビューは参考になりましたか?
63 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 硬質な文体で描く温かな傑作 2003/9/15
形式:単行本
記憶が80分しか持たない博士とそこに勤める家政婦とその息子。
たった3人の関係や博士の家という閉じられた空間であるはずの設定も、お互いの思いやりを描くことによって、数字のような無限に広がる可能性を持つものに描かれている。
数字以外には興味の無いはずの博士は子どもには無償の愛を注ぐ。それは子どもには数字と同じく無限の可能性が秘められているからに違いない。
小川洋子の作品は一見無機質に見えるけれども、読後にはいつもぬくもりが残る。今回は特に素晴らしい傑作だと感じた。絶対にオススメ!
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 究極の一期一会の心温まる物語 2005/1/28
By 掬水
形式:単行本
僕は理科系ですから、整数論へのあこがれは親しみのあるもので、そこにある種の質素かつ清潔な光が満ちているとは思っていました。でも数式や素数なんてものを媒介にして、こんなに暖かい物語が綴れることに驚きました。
しかも、主人公の記憶は80分のエンドレステープのようなものという特異な設定があります。通常の概念では人と人との「愛」、いや、単なる人間関係がなりたつことも困難と思えるのに、究極の一期一会の繰り返しが見事に物語となっているのです。
このユニークな設定のなかで紡ぎだされる微笑ましい童話の結末は、決してハッピーエンドというわけでもありませんが、終盤近くに明かされる「もう一つの愛」とも相まって、深く納得させられる読後感があります。
主人公が示す「数」へのこだわりをここまで描けるのは、この作者も相当の数学通に違いないと感じましたが、著者の経歴は純然たる文科系で、この点も驚きです。
このレビューは参考になりましたか?
67 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 静かで暖かい小説 2004/12/21
By izu-k
形式:単行本
とても静かで、哀しくて、暖かい本でした。
80分しか記憶の持たない「博士」と、そこに家政婦として通うことになった私、ルートと呼ばれる阪神ファンの私の息子の三人の日々が描かれています。
小説内にいくつもの数式や、証明といったものがでてきますが、数学のことをほとんど覚えていない私でもそれが全く邪魔にならず、むしろ美しいものとして感じられました。
読みすすめていくうちに、どんどんと、どこかとても居心地のいい場所に閉じ込められていくような、澄んだ水を覗き込むような気持ちにさせられていきました。
それは、文体や、描写からにじみでるこの小説の雰囲気といったもので、
そしてそれを何よりも表しているのが、80分しか記憶の持たない、ひどく優しい博士の存在でした。
子供をとても大切にしている、
素晴らしい質問をしたと思わせる才能を持った博士。
読み終えた時に、ゆっくりと暖かい気持ちになれる、少し前向きな気持ちで明日からやっていこうと思う、それが小説のもつ絶対の力であると私は思っていますが、この本にはそれがあふれていました。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 おじいちゃん子の人は泣けます 2003/11/18
形式:単行本
10歳のルート君に博士が無条件の愛情をそそぐところを読んで、自分の死んだおじいちゃんを思い出しました。
数学をやっている人って、変わっているけど、純粋な人が多いように思います。もしかして、著者は『放浪の数学者エルデシュ』『フェルマーの最終定理』という本を参考にしているのかもしれないです。このエルデシュという人も地位も名誉も関係なく数学に全てをささげた人ですが、子供が大好きで“エプシロン”と呼んでかわいがっていたそうです。
シン、とした上質の空気が漂う、心に残る小説です。大事に持っていて、折に触れて読み返したいと思います。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0 数字の世界に一般人である読者を引き込むのには成功しているが...
ストーリーそのものに深みがない。

博士に魅力を感じない。家政婦にもその息子にも。... 続きを読む
投稿日: 2日前 投稿者: taiper
5つ星のうち 3.0 こんなに人気なんですか!
80分しか記憶が持たないという設定に感情移入できない。... 続きを読む
投稿日: 23日前 投稿者: で子
5つ星のうち 1.0 これが本屋大賞?
なぜここまで評価されてるのでしょうか。話題になり、レビューも高評価だったので読んでみましたが、はっきりいってつまらないです。... 続きを読む
投稿日: 28日前 投稿者: Amazon Customer
5つ星のうち 5.0 温かい気持ちになります
高校の時の理科の先生に勧められたのを思い出し、6年越しに読みました。
読み終わった後の満足感は、就活の疲れを忘れさせてくれます。
投稿日: 29日前 投稿者: 山下千絵
5つ星のうち 3.0 ぶっちゃけ『雰囲気と読後感』だけかなぁ…汗
本屋大賞受賞作品ということと
尚且、それに合わせて高評価ということで
気になって読んでみました... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: HIROKI
5つ星のうち 5.0 なんてピュアな
一定時間で記憶を失う老数学者と家政婦とその息子の心温まる交流 
数字の持つ深遠な意味を散りばめながら人のやさしさと思いやりが心を洗う
投稿日: 2か月前 投稿者: bal888
5つ星のうち 5.0 整数
おもしろくていい内容は抜群です。とてもいいとおもいましたね。ぐー
投稿日: 3か月前 投稿者: 山崎善則
5つ星のうち 4.0 さすがベストセラー
ネタバレは含めないように書きます

さすがベストセラーとでも言うべきか... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: いのうえー
5つ星のうち 5.0 名作!
淡々と書かれているが数学に興味のない者でもどんどん惹きつけられます。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: でにろう
5つ星のうち 4.0 世界と係るための数式
映画でタイトルが気になって、いつか読もうと思っていた本。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ぽっとまん
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