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単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 
 

単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [文庫]

ロアルド ダール , Roald Dahl , 永井 淳
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   原題は『Going Solo』。戦闘機での「単独飛行」というだけじゃなくて、ロアルド・ダール自身の個人主義的な生き方も表している、好いタイトルだ。

   本書は、著者自身による自伝『少年』のつづき。シェル・カンパニーに無事就職して、アフリカ勤務になってからの思い出と、第2次大戦でイギリス空軍として、枢軸国と戦った出来事を中心に、2部構成で展開していく。

   前半の「アフリカ赴任」編は、著者みずから精選したエピソードというだけあって、おもしろおかしく、時にスリリングな話の連続だ。船の上では、早朝にデッキの上を、全裸で散歩する夫婦。フケの悩みを盛んに周囲に漏らしていた男のとんでもない秘密。赴任地では、毒ヘビやライオンの襲撃に四六時中油断がならない。

   後半は一転して戦火の中。空軍に入隊してからは、ギリシャ戦線、パレスチナ・シリアへと出撃、ドイツ軍機と何十回となく空中戦をやってのける。その傍らで、パイロット仲間たちは次々死んでいく。そんな過酷な状況を、40年の歳月を隔てて、まるで水彩画のように淡々と、ダールは描く。

   驚くのは、自分を取り巻く状況を「狂っている」と認識しつつも、自ら選択して、そこに赴いていることである。そして、その大状況に飲み込まれずに正気であろうとする姿勢である。そんな彼のスタイルに触れたとき、読み手はふと、本書の原題が脳裏をよぎるに違いない。勁(つよ)い人なのだ。

   解説は、ダールと同様、児童文学と飛行機に精通しているアニメーション作家・宮崎駿。これもうれしい。永井淳訳。(文月 達)

内容説明

Everyone who has entered 'the brilliantly coloured, sometimes grotesque and sometimes magical world Dahl has conjured up in Boy', as Claire Tomalin described it in the Sunday Times, will be longing to learn what happens to the supreme storyteller next in Going Solo - and they will not be disappointed. It is a tale ofdeadly snakes on the ground and daring deeds in the air, of African safaris and encounters with the Hun, told with all the irresistible appeal which has made Roald Dahl one of the world's best-loved writers both for adults and for children. In the autumn of 1938 Dahl sets off to work in Africa aboard a paint-peeling tub full of the dottiest fellow passengers imaginable. He falls in love with Tanganyika: a wonderful, beautiful, exciting country, plentifully covered with exotic wild animals - some of them best kept at a considerable distance. The green and black mambas, Dahl learns, make tricky opponents. Trickier still are the human predators, the Huns, who are trying to take over the world. Britain declares war on Germany and after temporary duty as an army officer, Dahl signs up with the RAF. It is impossible to imagine a more exciting or vivid account of what it was like to learn to fly a fighter plane and take it up to dice with the enemy. A disastrous detour delays him for six months, but then, with all six foot six inches scrunched into the cockpit like a pretzel, young Dahl eventually takes his place in the heavily depleted 80 Squadron, consisting of a mere fifteen fighter pilots and their Hurricanes who have been ordered to provide cover for the entire British Expeditionary Force in Greece. In Dahl's case this insanely doomed venture is undertaken with minimal flying experience and no combat training whatsoever. How close we came to never meeting Charlie and his Chocolate Factory, Danny, the BFG, and Uncle Oswald and others will soon be apparent. If you want to discover how a snake-man avoids a poisonous bite, what to do if you find yourself in the mouth of a lion and where Rudolph Valentino comes into it all, just plunge into the adventurous pages of Going Solo. As Hazel Rochman in the New York Times Book Review declared of Roald Dahl's Boy: 'the autobiographical stories are as frightening and funny as his fiction'. What could be higher praise than that? --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: 早川書房 (2000/08)
  • ISBN-10: 4150712581
  • ISBN-13: 978-4150712587
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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The ship that was carrying me away from England to Africa in the autumn of 1938 was called the SS Mantola. 最初のページを読む
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2008/7/15
形式:単行本
シェル・カンパニーへの就職によってアフリカに赴く前半は、同僚やかの地の人たちとの交流が「少年」と地続きなのですが、空軍兵士として徴兵されたギリシャで作者が目にしたものに思いを巡らすと書かれていることいないことに関わらず慄然とさせられます。たとえば、「船のタンクが裂けたところから海面にオイルが流れだして、海は火の湖と化した。六人ほどの乗組員が手摺りを越えて海に跳びこむのが見え、生きながら火に焼かれる彼らの絶叫が聞こえた。」(P212)といった記述。すぐあとには、「わたしはひと目見てミスター・カーターに好感を持った。彼はドイツ軍がやってきてもここに残る予定らしかった。地下に潜って活動を続けるのだろう。やがてドイツ軍につかまって拷問を受け、頭を撃ち抜かれるのだろう。」(P220)といった記述も見られます。普通このような体験をした人は、サリンジャーみたいになるのではないでしょうか。しかし、この作者は、その特質とされるユーモアを損なわれることなく、我々に多くの作品を残してくれています。それは、宮崎駿さんも解説で書いているように幼い頃からイギリス社会でマイノリティとして過ごすことを余儀なくされたその環境から不可避的に身についたもののように思えます。そこに思い到ったとき、面白いばかりで読み終わった「少年」の、書かれていなかった箇所について考えてしまうのは、ひとり僕だけでしょうか。
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By pamezoo
形式:文庫
最後の一行を読み終わった時自分でもビックリだっのですが突然涙が流れました。熱狂的に彼の本を読んでいるわけではないのですが、読み終わるといつも体の中に暖かい灯がともったような不思議な感じになり、慌てて彼の本を買ってしまう私です。
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By カスタマー
形式:文庫
作者がシェル石油に就職し、アフリカに勤務することろから、戦闘機パイロットとして活躍、怪我、などの波瀾万丈の青年期を淡々と描いていて面白い。趣味のカメラで撮影した、そのときどきの写真やそれらへの書き込みも興味深い。
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