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某雑誌に「いくらでも勝手な旅をどうぞ」と言われて、毎度のことながら事前の調査研究怠りなく、筆者が出かけていった12の場所の記録です。「1回1回おもしろくてしかたがなかった」とはあとがきのことばから。全体を振り返れば、共通項は「境界線」。最北の街稚内にとどまらずサハリンまで足を伸ばし、古くは陸続きであった双方の「近さ」を再確認する。石垣島は白保のマングローブ(陸地と海の境)に潜り、「ここには人を幸福にする要素がすべてそろっている」と法悦なるときを過ごす。
歴史、文化、地理、気象、環境などのあらゆる面から、細やかな感受性で鋭い指摘と深い考察を重ねる筆者。その一方で、ひとりの旅人として、「きれい」「おいしい」と子どものように感動し喜んでいるようすが印象的で楽しい。沖縄に移住する前に、いかに那覇の空気にはじめて触れて魅せられたかも知ることができます。数多く掲載された写真も著者の手にによるものです。
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