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南総里見八犬伝 (中公文庫)
 
 

南総里見八犬伝 (中公文庫) [文庫]

平岩 弓枝 , 佐多 芳郎
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   曲亭馬琴(1767~1848)による江戸時代後期の人気小説を、現代のベテラン時代作家がコンパクトにまとめたのが本書である。いわばダイジェスト版といっていいだろう。

   馬琴は、この作品を48歳から76歳までの28年をかけて執筆した。全部で98巻106冊にも及び、日本古典文学では最長の作品でもある。彼は執筆途中に失明し、息子の嫁のお路に口述筆記させて完結にこぎつけた。

   舞台は、室町時代の中ごろ、現在の千葉県の南端、安房国。領主・里見義実の娘、伏姫は、かつて義実によって処刑された悪女・玉梓(たまづさ)の呪いによって、飼い犬の八房と夫婦になり山の中で暮らすことになった。

   ある日、伏姫は仙童に「八房の子をはらんでいる」と告げられ、身に覚えがないと思い詰めて自害。そのとき、伏姫が持っていた数珠のうち「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮き出た8つの大玉が空高く飛び上がり、散り散りになり遠く飛び去っていった。

   やがて関東各地に犬で始まる名を持ち、八房のように身体に牡丹のアザがあり、8つの文字の玉を抱く若者が生まれる。彼らが八犬士である。別々の場所に生まれながらも伏姫につながった宿縁に導かれ、玉梓に呪いをかけられた里見家を救うべく数々の困難に立ち向かっていく。この長大な雄編を、平岩弓枝は、八犬士が全員そろうところまでを集中してまとめた。それ以後の展開はあとがき風に軽く触れられている。

   馬琴「八犬伝」の複雑怪奇な因果応報の法則や、悪霊化け物毒婦たちの跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)、といったエッセンスはしっかりと凝縮されている。江戸時代の読物といって侮ることなかれ。そのエンターテイメント性たっぷりのストーリーテリングは、時を越えてまだみずみずしさを失っていないのだ。(文月 達)

内容(「BOOK」データベースより)

美女伏姫の腹から光を発して飛び散った、仁義礼智忠信考悌の八つの霊玉をそれぞれに持ち、八方に生い立った八犬士。次々と襲いかかる希代の悪人・毒婦達に敢然と立ち向かいながら、遂に八人が対面するまでの波瀾万丈の物語。滝沢馬琴の伝奇小説が、臨場感あふれる挿画とともに、平明な現代語で生き生きとよみがえる。

登録情報

  • 文庫: 341ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1995/09)
  • ISBN-10: 4122024153
  • ISBN-13: 978-4122024151
  • 発売日: 1995/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
「勧善懲悪」、「因果応報」を基本思想とした我が国最長の文学「南総里見八犬伝」を、平岩氏が抜粋する形で読者に優しく紹介したもの。元々、読売新聞の日曜版に一年間連載されていた。その数年前、NHKで原作が人形劇化され、「玉梓がお〜んりょ〜う」と言うフレーズで人気を博していた。私は原作(の現代語訳)が読みたいとは思ったが、原作が長過ぎるので、本作は丁度良いプレゼントとなった。

作中に平岩氏の作品解説も入るのだが、馬琴が基本においていたのは「仁義」だと言う。確かに男女の情愛がそっけなく(あるいは犬と人間のような異形で)描かれており、現代感覚からすれば、何もそこまで堅く書かなくてもと思うだが、馬琴は飽くまで自身の理想を形にしたのだろう。その一方、悪女を描かせたら天下一品なのである。ある意味、上述の玉梓や船虫、妙椿などの悪女(怨霊)の存在が作品の雰囲気を支えていると言って良い。平岩氏の作品でも伏姫や浜路などの善玉側と共に上述の悪女達が活き活きと描かれる。一方、八つの玉で結ばれた八犬士は化け猫退治や女装、奇縁などの工夫はあるものの、概ね中国の義士のあり様をほぼ忠実に再現したように思われる。実際、水滸伝を参照したとの評が伝わっている由。しかし、勿論、こちらも文句なしに面白い。また、挿絵も物語の雰囲気を良く醸し出している。

本作は「南総里見八犬伝」の面白さのエッセンス、特に、悪女が跋扈する様を活き活きと描いたもので、入門者にも、これから全巻を読もうとされる方にも、うってつけの本だと思う。
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残念な作品 2012/4/4
形式:文庫|Amazonが確認した購入
『獅子の座―足利義満伝』で(大変遅ればせながら)平岩さんの存在を初めて知りました。 期待して本作を購入したのですが、内容は、大変残念なものでした。 登場人物名前の羅列だけで混乱してしまい、また全く感情できませんでした。 途中で読むのを辞めました。 もう少し読ませる工夫が必要だったのではないでしょうか。 
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By hurry
形式:文庫
中学生のころに人形劇で見たことを思い出し、買ってみました。
内容は面白いし、読みやすいのですが、やはりダイジェスト版的です。
思い出が蘇ったので、もう少し詳しい記述のものを探そうと思います。
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