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手軽さという点では岩波文庫版なのだろうが、当時の挿絵が大きなサイズで楽しめるこのシリーズをお勧めしたい。
1巻では肇輯と第二輯を収録。
肇輯では、里見家の興りと、かの有名な八房と伏姫のエピソード。
第二輯では、伏姫の死。
そして八犬士のうちの二人、孝の玉を持つ犬塚信乃戍孝と義の玉を持つ犬川荘助義任が登場。
犬塚信乃は、親が健康を願って女の子の姿で育てる。
が、母は死に、父親は伯母夫婦の策略によって自害に追い込まれる。
伯母夫婦は信乃の持つ名剣村雨を我が物としようと、彼を引き取ろうとする。
そんな中、信乃は荘助と知り合い・・・。
と、いいところで次巻に続く。
現代の小説を読み慣れた目からすれば、分かり易過ぎるくらいの勧善懲悪ストーリーだし、見ようによっては陳腐な展開かもしれません。
しかし陳腐に見える!のは、これが原典であるからなのです。
一度、本物に触れてください。
この岩波文庫版は訳文も注釈もないので、ちょっと取り付きづらいかもしれません。
ですが、当時の一般庶民が読んだ娯楽小説なので、今の私たちからしてもそれほど難しい単語は少ないです。
見慣れない言い回しにしても、すべてにルビが振ってあるので問題ありません。
(なお「三国志」や「史記」などを読んでいると、より楽しめるかも)
読者をぐいぐいと引っ張っていくテンポの良い文章は、是非声に出して読んでもらいたいですね。
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