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南海の軍閥 甘志遠―日中戦争下の香港・マカオ
 
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南海の軍閥 甘志遠―日中戦争下の香港・マカオ [単行本]

甘 志遠 , 蒲 豊彦
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

甘志遠は辛亥革命の前年に上海に生まれ、長じて日本の大学に留学。国民党政権の通信技官となるが、日本占領下の香港では日本海軍武官府の支援を得て香港・マカオ周辺を支配下に納める「海賊」として自立する。「戦争の世紀」を走り抜けた一中国人の自伝に詳細な注を付して、広東省沿岸における日中戦争の一断面をアウトローの視点から切り取る。東北地方の「馬賊」に対応する南シナ海の「海賊」の実態が明らかに。

内容(「BOOK」データベースより)

「戦争の世紀」を駆け抜けた一中国人の半生に中日戦争を重ねた異色の「戦記」。日本占領下の香港で「南海一の海賊の親分」と異名をとった甘志遠が戦後書き残した「自伝」に、史料・解説・人物紹介を加えて、広東・香港・マカオにおける日中戦争期の一断面を再現する。

登録情報

  • 単行本: 241ページ
  • 出版社: 凱風社 (2000/05)
  • ISBN-10: 4773624086
  • ISBN-13: 978-4773624083
  • 発売日: 2000/05
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 971,726位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 水滸伝の時代から中国では馬賊、匪賊、山賊、海賊などが政府の統制の中で各地に勢力を張り、侮れない勢力になっていた。この本は日中戦争・国共内戦時に香港・マカオで勢力を持っていた海賊であり貿易業者であり、ゲリラ部隊隊長でもある甘志遠の波乱万丈な自伝に歴史的解釈を加えた本である。

 当時の中国は国民党支配の中華民国期であるが、日本の侵攻や共産党勢力、その他列強各国の思惑等で混乱期にあった。華南にあった甘志遠も海賊として力を持っていたが、ある時は日本軍に加勢し日本軍の中国人部隊司令官として、ある時は国民党の反共ゲリラ部隊として時代を生き抜いていった。
 面白いのは国民党政府や日本軍が侮れない力を持つ甘志遠などの海賊や山賊などに適当な部隊名と階位を与え、自軍部隊として編入し、利用していた事だ。賊たちも一介の荒くれ者集団から突然正規軍になったので、手柄を立てて自己勢力を認めさせようとする傍ら、戦況を見て寝返るなど、当たり前の状況であった。

 甘志遠が勢力を張っていた香港・マカオは当時イギリス領・ポルトガル領という地位にあり、日本陸海軍・日本特務機関・海賊・匪賊・国民党政府・共産党ゲリラ・日本商社・日本人ヤクザ・中国人ヤクザ・各国スパイが入り乱れ、謀略戦を繰り広げられていた地域でもあり、その激動の中、甘志遠が様々な勢力と接触し、しぶとく、時にはしたたかに生き抜いていく様が面白い。海賊兼即席ゲリラ部隊長という立場から見た日中戦争の切り口は新鮮で、読み物としても非常に興味深い作品です。

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