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南洲残影 (文春文庫)
 
 

南洲残影 (文春文庫) [文庫]

江藤 淳
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

滅亡を予期しながらなぜ、何に対し西郷は戦わざるをえなかったのか?近代日本に対峙する西郷隆盛の意味を問い直す画期的労作

内容(「BOOK」データベースより)

軍資金は薩軍七十万に対し官軍四千二百万円。兵力は終には四百対五万。西郷隆盛はなぜ、滅亡が明らかな西南戦争に立ったのか?何に対して戦おうとしたのか?「城山」、「抜刀隊」、わらべ唄…。いまなお日本の近代に対峙する「西郷という思想」の意味が、嫋々たる歌の調べにのせて明らかにされる。

登録情報

  • 文庫: 280ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2001/03)
  • ISBN-10: 4167366118
  • ISBN-13: 978-4167366117
  • 発売日: 2001/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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浪漫派的 2003/12/9
By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
江藤淳の日本語の美しさと、西郷の最期の美しさが見事に結晶した傑作。

江藤氏が最期に到達した地点は、滅亡の賦をどう唄うか、という問題意識に尽きる。それは西郷であり、大和魂や日本文学や日本そのものの滅亡の賦である。西郷はまさに全的滅亡のために幕末を生きたような男であり、戦後の閉塞と不在を、滅びに向かって生き抜いた江藤淳の人生もそれになぞらえ得るかもしれない。

洋行帰りの合理主義者が何人も薩群に参加していた。西南戦争は決して田舎の士族と近代国家との戦いではなかったのである。
保田與重郎の西郷論とも重なって読める。桶谷秀昭の『草花の匂ふ国家』ともあわせて読むとよいだろう。

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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
死への近さ 2003/1/1
形式:単行本
読んでいて泣けてきた。
滅亡への道をすすんで歩んでいく西郷隆盛に寄添い、
「負けるとわかっていても、時には戦わねばならぬことがある」
という著者。その滅亡の調べを平家物語や太平洋戦争にも重ね
あわせる。

著者の初期のリアリズム(勝海舟を扱ったものなど)から、いかに
このような「死への近さ」の思想へと変化したのか。いつごろから

変化したのか。興味がわく。

このレビューは参考になりましたか?
24 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ござねぶり トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
西郷の滅びに仮託しているが、著者の様々な著書に書かれた「今」つまり戦後日本のありようが、
米国の占領とその時期の検閲によって本来の日本的なものが、「軍国主義日本」という米国のプロパガンダ・
徹底的な広告宣伝活動によって完膚なきまでに潰され、根無し草かつ「日米同盟」とまで言いきる一国の代表を
生み出すところまでいきつくことを見通したような著作だ。

安保条約は、決して同盟ではないし、米国は日本国内に無差別爆撃を行なった国であるし、広島・長崎に
必要の無い原爆を投下した国であり、当時も今も国際関係の中で認められていない「平和に対する罪」で
東京裁判を行なった国であり、その責任など全く反省も無いし、いまだ正義と思っている。

倒れた西郷は、独立・自尊を目指した=大東亜戦争を戦った日本の姿そのものだと深い意味で言っているのだと私は思う。
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最近のカスタマーレビュー
改めて江藤氏の死が悔まれる
これを彼の書いた勝海舟の『海舟余波』と比較して読むと面白いだろう。
滅びゆく者の美学を晩年に西郷隆盛に見出した江藤氏。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: Ajax
西郷隆盛に仮託して
最後に言い遺したかったことを盛り込んだのでしょうね。作者は先に、さまざまな判断を下しているのです。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/22 投稿者: caritas77
不完全燃焼な読後感
漢詩で始まって童歌で終わるという非常に叙情的な作品ではあるのだが、「西郷隆盛」という存在があまり浮かび上がってこない。最初は割合丁寧に西郷とその周辺を描写して著者... 続きを読む
投稿日: 2008/12/5 投稿者: sirou55
優雅で感傷的な滅びの歌
しかし、どうしようもなく違和感が残る。〜人間には、最初から「無謀」とわかっていても、やはりやらなければならぬことがある〜?浪漫派が一人で勝手に滅びるのは構わないが... 続きを読む
投稿日: 2006/1/24 投稿者: ブランキー
カッコつけすぎ
日経ビジネスで、京セラの稲森さんが、西郷南洲についての傾倒ぶりを何回かにわけて書いている。会社経営と西郷の関係について知りたくなって、手にとった本。失敗であった。... 続きを読む
投稿日: 2005/10/23 投稿者: shinmiyanomoto
初心者には難しいかな??
この本は、西郷さん関連の知識がない人にとっては、ちょっと内容を理解するのが難しいでしょう。私自身は、西郷さん関連の本を多く読んでいたので、すんなりと入っていけまし... 続きを読む
投稿日: 2001/11/4 投稿者: 竜馬ファン
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