前巻の最後で幕を開けた対米戦は、米軍の攻勢を迎え撃つ日本軍という形でまず推移する。フィリピンからのB-17、そして米機動部隊と米水上部隊主力というトライデント(三つ叉の槍)の穂先を迎え撃つ日本軍は、対ソ戦を通じて得られた陸海軍の協調体制と、史実の紫電改を彷彿とさせる15試艦戦、そして大和を含む水上部隊という陣容である。
航空戦、水上戦闘、そして後方ときちんと押さえるべき所は押さえているのは流石はこの分野の大御所と言える。
全体としては、米軍側が奇をてらった作戦というのが少し気になったが、英が戦争から脱落し、ソが身動きが取れない状況での対米戦が如何なる推移を辿るのか、強化されたドイツ海軍や戦訓を反映した日本側の架空兵器などを含めて今後の展開に期待したい。