これを読んだら、休暇が取れたらいつかタヒチに行ってみたいと淡い夢を抱いていた人たちは、きっと幻滅し、予約が済んでいる人でも、旅行先を変更したくなるだろう。
本書によれば、タヒチでは犯罪が蔓延し、10歳の子供たちが煙草やマリファナを吸い、12歳で麻薬の売人になる。
面白半分に泥棒に走る子もいるという。
しかし、警察はあてにならず、少年犯罪は処罰もされずに野放しの状態。
盗難事件が多く、殺人も頻繁に起きているが、観光産業への配慮からか新聞にも載らない。
タヒチの人々は陽気で話し好きだが、教育水準が低く、怠惰で約束を守らず、他人から物を借りて返さずに自分のものにしてしまう。
観光地としては、青い海の他に見どころはほとんど無く、「ゴーギャン美術館」の絵画も全てが複製品。
首都の裏通りには、無造作に投げ捨てられた生活ゴミが散らばり、郊外への道路は、動物の死体がゴロゴロしている。
殺人事件が頻発しているという部分は、少々疑問が残る。
人口当たりの殺人事件の発生件数を他の地域と比較した資料に基づいて書いているわけではなく、単なる噂話をもとに著者が推論しているだけである。
全般的に客観性に乏しく、この人の書くことは、あまり信用しないほうがいいかも知れない。