2006年に出たものの加筆・修正版。タロ・ジロの話が2011年に『南極大陸』としてドラマ化されたのをきっかけに、再版したらしい。
小学校高学年くらいから対象の児童文学である。文字は大きく、ルビもふられている。
図や写真が多く、イラストにも工夫があって、見ていて楽しい本だ。
綾野まさるさんはベテランの児童文学者で、生きものを取り上げた作品が多い。
本書は、1957-58年の日本の第一次南極越冬隊で、引き揚げ時の困難から基地に放置された犬たちを描いたノンフィクション。ほとんどの犬は死んでしまうのだが、タロとジロの2頭だけは生き延び、翌年の探検隊に発見された。犬のたくましさというのはすごいものだ。
著者の筆調は、やや感傷的に過ぎるように思う。もう少しドライに書いてもいいのではないか。
このときの南極探検隊、タロ・ジロのことは多くの本に取り上げられているので、関心のある人はちょっと探してみてもいいかも。