かの『南極残酷物語』もとい『南極物語』のディズニー版リメイク。原題の『Eight Below』が謎です。パッと聞くと「零下八度?」と思うのですが、南極は零下八度どころじゃないはず。意味を知っている方、教えて下さい。
これを言うと石つぶてが飛んでくるのでしょうが、私は日本版オリジナルよりこちらが好きです。実際に起こった悲話については仕方がないので喋々言いませんが、映画を観ていて出演する犬たちの安全にハラハラする映画ってどーよ、と。人間の俳優なら好きで俳優になって選んで映画出演しているのですから、凍てつく海に突き落とそうがバンジージャンプさせようがビルから突き落とそうがそれで死のうがどうでもいいですけど、映画ごときに犬の命を危険に晒すのはやめてくれ。日本版は「ドッグアクター受難物語か(怒)」のノリで、私には感動どころじゃない。
本作はディズニー映画ですからそういった重苦しさが全くありません。出演する犬たちは全く危険な目に遭わず、毛並艶々のまま南極を放浪します。ヒーローにしてもいかにもオールアメリカン的なハンサム俳優さんで、陰影なんざないし。悲劇的な話にならないようにと意図して作っているのが分かります。かといって雑な作りではなく、家族向けに、ちょっとハラハラさせて、しかし見る側を悲嘆に暮れさせることなく大団円に持っていこうという目的を大過なく果たしている一本です。軽いですけど、軽くてよろしい、というのが個人的な感想。犬が可愛い上に、過剰な演出を加えていないあたり、作り手の犬好きぶりが伺えて好感出来る作品でした。