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勝つべくして勝つ,
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レビュー対象商品: 南極点征服 (中公文庫BIBLIO) (文庫)
この本は世界で初めて南極点を制覇したアムンゼン自身が記した南極点到達記である。
アムンゼンと言う名前はスコットと並び南極点到達を争った二人として誰しも知っていることと思う。南極点に1番に到達したのはアムンゼンであるのに、先を越され帰路失意のまま亡くなったスコットの方が悲劇の人として注目度が高かったりする。また南極点どころか大陸に上陸すらできなかったシャクルトンの漂流記の方が有名だったりする。 しかし、アムンゼンこそが世界初南極点に到達した人なのだ。そしてなぜそれが成し遂げられたかは本人が著したこの本を読めばその理由がわかる。オリンピックの金メダルを獲った人や、何かの分野でトップをとる人に共通する成功のためのキーポイントが読みとれる。前段とも言える南極越冬体験・北極漂流体験とそこから導き出された経験に基づく用意周到な計画と準備、さらには過去の南極探検に関するあらゆる報告書を読みそれを検証し手段やルートを確定。計画段階において「万事、事前に計画して不測の事態をなくさねばならない。」という完璧主義。装備に関しては実用性と最高の精度品質のものを準備。隊員たちの精神を正常に保つための方策。犬ぞりの犬たちが南極点到達のキーポイントであることを前提にした準備と訓練。実行段階においては途中150基の雪塚の設営とそこに残した次の雪塚の方向と距離を示したメモ、難所では事前に偵察隊を組みルートを確定、、、、等々枚挙に暇がない。「極点に達すること」を第一義としたので毎日もっと進むことができたとしても「敢えて」スピードを制限した、など逸る気持ちを抑えた行動など、計画実行を短距離走ではなくマラソンをするように行っている。 トップを取る者はリスクを少なく計画し実行する。ありとあらゆる準備を万全に整える。成功すべくして成功する。成功の参考にしたい者にとっては有益な本書であるが、読み物として心揺さぶる冒険物語を期待する人には「ウケない」かも知れない。でも成功するとはこういうことだ、ということをはっきり具体的に、迷いなく示されたような本だ。
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