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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これが本当のノンフィクション,
By RYO "大学生" (熊本市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 南京事件の日々―ミニー・ヴォートリンの日記 (単行本)
日記は南京戦に突入しようとする12月1日から始まります。ミニー・ヴォーリトン女史は、主に金陵大学内で起こったことを簡潔に、しかし正確に記しています。それはこの日記を誰かに見せるためではなく、彼女自身の胸の奥に刻むためにであり、そこにはある種の生々しい現実味があります。過去において、日本では南京事件に関する日記の正当性を疑わせる事件がありました。松井大将の日記改ざん事件であったり、「東日記事件」であったりなど、今日では証拠品になりうる日記でさえも慎重に検証していかねばなりません。その点においては、この書籍は極めて中立的で、確かなもの(ノンフィクション)であると考えます。注意すべきは、ここに書かれてある内容はあくまで金陵大学内の出来事を主にしているということです。「南京事件の日々」となっていますが、正確には「南京城内の金陵大学で起こった出来事」であるということに留意すべきでしょう。この本だけで南京事件全体を理解するのではなく、南京事件の一部分を理解するために読むというのがこの書籍の正しい読み方だと思います。
57 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代的意義をもつ大都市包囲戦の記録,
レビュー対象商品: 南京事件の日々―ミニー・ヴォートリンの日記 (単行本)
1937年12月から38年にかけての南京事件当時、南京市に踏みとどまって国際難民区の運営に携わったアメリカ人ミニー・ヴォートリンの日記は単なる史料的価値のみならず大きな現代的意義をもっている。南京攻略戦は大都市への空爆が本格的に行なわれた最も初期の戦闘の一つであり、それゆえこの日記は「空爆に耐える都市住民」の最も古い証言の一つだということになる。都市への空爆があたりまえとなり非戦闘員の犠牲が常態となった戦争の原型がここで描かれている。また、ヴォートリンを含む第三国人たちが、限られたリソースを総動員して南京市民を守るために奔走する様子には感嘆を禁じえない(残念ながら、その努力は完全に実を結ぶことはなかったのだが)。本書に日記が収録されている約4ヶ月間、平穏な日はほとんどなかったのである。彼女は中国人による不正行為も率直に記録しており、他方友好的な日本人の訪問があった際にはきちんとその旨書き残していて、これが日記全体の記述の公平性を物語っている。「いま南京で起こっていることを、日本の良識ある人びとに知ってもらえさえしたらよいのだが」(60頁)といった趣旨のことばが繰り返し記されている。約70年遅れではあるが、彼女の願いが成就することを祈りたい。
55 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
南京の現場にいた証言者,
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レビュー対象商品: 南京事件の日々―ミニー・ヴォートリンの日記 (単行本)
南京事件に関する虐殺派、否定派。それぞれの根拠はあるにせよ。 ここに現場にいた、そして南京の避難民に直接関わり、奔走した人間の克明な日記がある。 これを読んで、南京では日本軍は虐殺しなかった。強姦は最小限にとどめられた。という見解に依然なるなら、もはや何を読んでもどんな証言を聞いても、その人は虐殺否定の先入観でしか見れないのだと思う。 もし一歩外で殺人と強姦のあれすさぶ危険で制限された環境の中にいて、あなたが克明な詳細な事件の真相を証拠立てることができるか?できないだろう。全部見たのか?見てないだろうと言われたらどう答えるだろう? たしかにそのとうりかもしれない。 けれどもその時、南京では普通ではない何かが起こっていたのだ。・・・そういうことがこの日記にはしっかり書かれてある。 そしてそのような極限の環境の中で人権と安全のために身を尽くして活動した人々。 一読の価値アリです。
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