ポルトガル関連の書物は、東南アジアやインド、そして東アジアなど身近な地域と比較して極端に少ない。
ガイド本と、ポルトガル語以外にはエッセイが数冊発刊されているのみである。
それだけポルトガルは、遠い国なのであろう。
吾輩がこれから行く予定の南ポルトガルのアルガルヴェ地方在住であり、
エキサイトブロガーの青目海さんのエッセイである「アルファローバの木の下で、南ポルトガルの笑う犬」からは、
世界中からこの地に移住した人たちの微笑ましい日常が感じ取られる。
以下、吾輩が感動し、共鳴したくだりを同エッセイから引用してみる。
「例えば、電気工事の仕事をしているスイス人のクラウスは、潮干狩りに誘うと、その場で仕事のキャンセルの電話をかける。」
「ベルギー人の庭師モーリスも、ペタンクをやっていると、昼日中でも必ず現れるのだ。」
「どうやら仕事を持っていたとしても、暮らしの中での優先順位は、楽しいこと、遊び、そして気が向けば仕事、と、はっきりしているようなのである。」
どうだろう、この地では円高不況やデフレ、国家破綻など個人の力ではどうにもならないようなことは一切関係のない生活が面々と営まれているようではないか、
そして、格差社会に象徴される現代の病めるジパングなど一笑に付されそうなそんな青い空と、青い海、白壁の家がどこまでも広がっており、
無邪気な犬たちが天真爛漫に自由を謳歌しているのである。