写真集にありがちな作家の個性を全面にだしたショットが見当たらない。
特に南国の風景ともなると、
多くの写真家は、悲しき熱帯風、エロス等、作家性を全面に打ち出すものだ。
さらに本作で驚くのは、
ページにまったくタイトルやコメントがない。
シンプルに説明なしの写真が載っているだけ。
潔い。
この寡黙さが写真集に一本筋を通していると感じさせる。
分かりやすく、ただただきれいな南国の海、何も語らない作風が、
観る者の想像力をかき立てる。
それが随分と奥行を与えているように感じた。
同様の作品を今まで目にしたことがなく、
軽く衝撃作である。