ドラマにもなっていますね。
まあドラマでは「小さい恋人」という設定だけもってきたような感じですが、この作品の本質は「小さい恋人」という設定ではなく、その設定の奥に潜む性や女性の人権(?)にかかる部分ではないかと思います。
最初から作者が狙ってこの設定にしたのか、自然にそうなったのかはわかりませんが、「小さい恋人」は結果的に「弄ぶことしかできない、ただかわいいだけの人形かペットのような」存在になりかねないものであり、そこに絡む南くんの葛藤の描写は、作者のバックグラウンドなどを知っているとそら恐ろしい感じもします。
でも、そういう部分は表面にでしゃばることなく(性的なものを含む、けっこうエグい描写もありますが)あくまでほのぼのとした、寓話っぽい物語として読めるところが好きですね。これは南くんとちよみの優しいキャラクターのおかげでしょうか。
表面どおり読んでいても楽しめるし、深く読める人にはかなり深い部分まで読み込むことができる作品だと思います。
不安定にゆれるようなフワフワした絵柄も、雰囲気に合っていていい。
ラストは賛否両論わかれたという噂をききましたが、私はこのあっけないラストが好きです。