「答辞」「送辞」「記念品」からなるそれぞれのストーリーが綴られています。
ずっとひた隠しにしてきた想い・・・そして卒業式を迎える今日が最後の時間となる切なさを抱える志野。
少しでも一緒にいたいという一途な想いにきゅんとなります。
最後に、という箕方の言葉に生徒会室で抱き合った後、ふいに流れる志野の涙に、彼の想いを知る箕方が証明として起こした騒動・・・壇上でのキスを全員に披露した二人がドラマチックできゅんとくる「答辞」、
泰斗からの突然の告白。
さりげなく逃げ場を作ってくれる優しい泰斗に返事を濁し、気持ちを誤魔化し続ける日々の中、始まった生徒会選挙で生徒会長に選ばれることとなった遠野。
忙しさにかまけ、すれ違う二人が切ない展開です。
そして、今更好きだとは言えなくなった遠野が告げる断りの言葉・・・
先輩たちの卒業準備での慌ただしい中、箕方と志野の抱き合う姿と壇上でのキスを目にし、本当に大事なことに気づく遠野。
やっと想いが通じ合った二人の姿にじんわりとくる「送辞」、
中学からの親友で、同じバスケ部員の和久、マネージャーの俊紀、そして俊紀に懐いている後輩の森崎。
和久が好きになってしまったことで起こる様々な感情の揺れ動き。
そんな時にいつでも傍にきて優しく包み込んでくれる森崎の温かさと告白に、意識してしまう俊紀が感じる戸惑い。
そんな時に森崎が副会長に指名されたことで感じる喪失感・・・
季節が過ぎ、迎えた部員のクリスマスパーティーで森崎が風邪で寝込んだことをきっかけに、はっきりと自覚する自身の想いを描いた「記念品」。
箕方と志野の卒業式でのキスにそれぞれが勇気をもらい、前へと進んだ泰斗と遠野、そして森崎と俊紀・・・
爽やかで甘酸っぱいストーリーが詰まった一冊でした。
話が全てリンクしているのも面白いです。