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116 人中、104人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
翻訳に問題あり,
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レビュー対象商品: 半身 (創元推理文庫) (文庫)
本当なら星4つに値する文学作品ですが、翻訳が結末とテーマを変えてしまっているので、星1つにせざるを得ません。原書と比べれば一目瞭然ですが、最後の1行が原文とかなり違うのです。また、最後から二つ目の日記のほとんど最後にも誤訳があります。 どちらも、解説者の言う「支配のテーマ」に合わせてしまったための誤訳でしょう。この小説のテーマは「支配」ではなく、愛における半身についての考察であり、その否定だというのに。 ヒロインの暗い物語の最後に、実は、英国小説の伝統であるピカレスクが顔を出します。が、翻訳ではそれが消されてしまっています。翻訳者はピカレスクの伝統や、水晶宮や月のシンボルの意味をきちんと考慮したのでしょうか。また、ビクトリア朝には、裕福な娘と貧しい娘を主役にした有名な小説がありますが、それが背景にあることをわかっているのか。 いずれにしろ、本来なら明るさをもって終わるべき小説が、暗いまま終わってしまっています。残念です。
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ミステリーというよりは恋愛小説に近いです,
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レビュー対象商品: 半身 (創元推理文庫) (文庫)
「このミステリーがすごい」の1位ということで(確か・・・)期待して買って読みましたが、ミステリーというよりはむしろ恋愛小説として読んだ方が良いのかもしれないです。オールドミス(死語?)のマーガレットは貴婦人の義務としてミルバンク牢に女囚の慰問に訪れ、そこで一人の女囚シライナと運命的な出会いをする。シライナは投獄される以前、貴婦人の間でもてはやされていた霊媒師だった。シライナは謎めいた言動とその美貌で次第にマーガレットを虜にしていく。母親や世間の因習でがんじがらめになっていたマーガレットは自身もまたシライナ同様囚われの身であることを自覚する。シライナの虜になったマーガレットは牢から逃れたシライナと共に逃避行をする決心をするが・・・ ゴシックロマン風の雰囲気とオカルト的な要素、そして同性愛。ミステリーとしてはどうかと思うが雰囲気のある小説なのでまあまあ楽しんで読めます。どちらかというと女性向きの小説かと思われますがいかがでしょう。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この若さでこの筆力,
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レビュー対象商品: 半身 (創元推理文庫) (文庫)
ミステリファンからはあまり評判の良くないこの本だが、私は正直言ってかなり気に入っている。ヴィクトリア朝ロンドンの刑務所の空気が繊細な描写でリアルに書き込まれている。 本当に刑務所内のすえた臭いが漂ってくるようだ。 ラストがどうとかというよりも、当時のロンドンの空気に触れることが出来ただけ幸せである。 途中で描かれる闇房の恐ろしさは圧巻で、拘束衣を着せられてあんなところに閉じ込められたら、俺なら一日で発狂してしまうだろう。 オカルトであり、恋愛小説でもあり、歴史小説でもあり、ミステリでもあるこの本に作者のなみなみならぬ才能を感じてしまう。
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