「半神」はみなさんも言われている通り、珠玉の16Pですね。
あのよしながふみさんも酔わせた、深すぎる16P。
自分の半身とも言える妹に抱いていた、愛情のような憎しみのような複雑な感情。
成長したユージーの天使のような美しい顔、絹糸のような髪にまいってしまいました。
この本には他にも素晴らしい物語がたくさん詰まっています。
収録作品は、 「半神」 「イグアナの娘」 「天使の擬態」 「学校へ行くクスリ」
「午後の日差し」 「偽王」 「温室」 「マリーン」 「カタルシス」
「帰ってくる子」 「小夜の縫うゆかた」 「友人K」 の12本です。
どちらかというと日本での作品が多いので、偽王や温室、マリーンなどの印象が薄くなってしまっているかも。
「イグアナの娘」は本当に秀逸です。ドラマより若干ファンタジー性があり、 断然原作派です私。
母は長女を愛せないという気持ちに凝り固まったままで残念でしたが、
妹は姉の見方を変えてからの対応がよかったですね。根はやさしい子のようです。
私は「天使の擬態」もよく作りこんであって好きです。
自分の過去のある罪悪感から天使になることを望む次子。
「小夜の縫うゆかた」は高橋留美子さんが酔ったといいます。
毎年浴衣を縫ってくれた母の突然の事故。数年が経ち、中学生になった小夜は
学校で浴衣を縫う宿題が出る・・
兄や友人とテンポのいい会話をしつつ、母との思い出を綴りながら
忙しく浴衣を縫う、ほのぼのとしたいい作品です。