「こんな人物がいた時代を忘れてはいけない」
榎本孝明をはじめとした制作陣たちがいいたかったのはこういうことなのではないかと、見終わった後感じた。
「時代は繰り返す」とはよくいったものだ。
中村半次郎をはじめとした、維新の激戦を潜り抜けた薩摩の若者たちは、
「こんな政府を作るために幕府を倒したんじゃない」
という。
これはそのまま現代にあてはめることができる。
悪政をしている自民党を、民主党が決起してやっとの上で政権を奪回することに成功した。
だが、やっていることはそんなに変わらず、自民党時代より悪いという人もいる。
また、民主党の若手たちのなかにも半次郎たちと同じく、
「こんな政治をするために政権を奪回したわけではない」と。
だが、そのあとがちが違う。
半次郎たちは、自分の命も顧みず義戦を起こした。
しかし、現代の政治家たちがやっているのはどうだろう。
やっていることは、足の引っ張り合い。
「本当に日本を良くする気はあるのか」といいたくなる。
この映画の制作者たちは、こんなことを憂いて本作を作ろうと思ったのだろう。
こんな人物がいた時代を忘れてはいけない。
だが、人間は忘れる動物である。
忘れてしまいそうになったら、この映画を、この人物のことを思い出そうと思う。